人材不足が続くIT業界では若手の採用に積極的な企業が多いため、未経験からエンジニアに転職することも十分可能です。
しかし「やめとけ」「後悔する」という声もあり、本当に転職すべきかどうか迷っている人も多いと思います。
エンジニアへの転職にはメリット・デメリットがあるため、自分に向いているかどうか判断する必要があります。
メリット | デメリット |
---|---|
将来性に期待できる | 知識とスキルを身につけるのが大変 |
働き方の柔軟性が高い企業が多い | 常に知識のアップデートが必要 |
手に職がつき稼ぎやすくなる | 納期に追われることがある |
エンジニアを目指す前に知っておくべき注意点や転職活動の方法を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】IT転職エージェントおすすめ19選比較!エンジニア向けに厳選紹介【2024最新】
未経験からエンジニアになることは可能
結論からお伝えすると、IT業界は人手不足が続いており未経験者の採用に積極的な企業も多いため、経験ゼロからエンジニアになることは十分可能です。
実際に「レバレジーズ株式会社」がIT人材を採用する企業担当者に行った調査では、41.2%がエンジニア未経験者を採用していると回答しています。
(参考:レバテックIT人材白書2024 P11|2023年11月2日~11月10日調査)
また、経済産業省による推計では「2030年までに40~80万人の規模でIT人材が不足する懸念がある」と試算されています。
そのため、未経験からエンジニアを育成しようと考える企業も多いと考えられるでしょう。
「ワークポート」などの転職エージェントにも以下のような「未経験歓迎」の求人が多く見受けられるので、経験がない方も問題なく求人応募できます。
エンジニアになるデメリット|「やめとけ」といわれる理由とは?
エンジニアの仕事に興味があるものの、「やめとけ」という意見を目にして転職すべきかどうか迷っている方もいると思います。
実際、エンジニアの仕事にはきつい部分もあるため、転職前にしっかりと確認しておきましょう。
【エンジニアになるデメリット】
知識とスキルを身につけるのが大変
エンジニアは専門職であるため、未経験者の場合は最初に知識を身につけるのに時間がかかります。
プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」が現役エンジニアに対して行った調査をみると、エンジニアになるまでの平均学習期間は「17ヶ月」。
1日あたりの平均学習時間は「4時間24分」というデータが出ています。
引用:SAMURAI ENGINEER|2020年1月~2月調査
また、エンジニアとして実務を行うレベルに到達するまでには1,000時間以上かかるといわれており、転職した後も継続して勉強が必要です。
未経験からエンジニアになる場合、転職前はもちろん転職後も長期的に勉強が必要になることを把握しておきましょう。
常に知識のアップデートが必要
IT技術が進化するスピードは非常にはやく、エンジニアは常に知識のアップデートが必要です。
新しい技術が生まれるたびに知識を身につけなければならないので、働きながらの勉強が必須と考えておいたほうがよいでしょう。
特にプログラミング言語のトレンドは移り変わりが激しく、「流行っていた言語が5年後には廃れている」ということも少なくありません。
エンジニアとして活躍し続けるためには、トレンドをキャッチアップして学び続ける姿勢が大切であることを認識しておきましょう
納期に追われることがある
エンジニアの仕事はタイトな納期が設けられることも多く、プレッシャーやストレスを感じる人も少なくありません。
納期前は残業が多くなる場合もあるので、メンタル面だけでなく体力的に「きつい」「つらい」と感じることもあるでしょう。
実際に「株式会社moovy」がエンジニアに対して行った調査をみても、労働時間の長さに不満を抱いている人が多いことがわかります。
引用:株式会社moovyのプレスリリース|2023年9月1日〜9月30日調査
今現在、納期がない仕事で働いている場合は「納期がある仕事に就いて大丈夫そうか」よく考えましょう。
エンジニアは残業が多い?
転職サービス「doda」の調査によると、IT/通信系エンジニアの平均残業時間は21.2時間(月)となっています。
他職種も含めた全体の平均残業時間は21.9時間なので、エンジニアの残業時間は平均的といえるでしょう。(参考:doda|2023年8月23日~9月1日調査)
ただし、納期前に残業が集中する可能性がある点には注意が必要です。
エンジニアになるメリット
エンジニアになるメリットとしては、おもに以下の3つが挙げられます。
【エンジニアになるメリット】
将来性に期待できる
IT業界は今後も発展を続けていくことが予測されるため、エンジニアの需要もますます高まっていくと考えられます。
経済産業省による推計でも「2030年までに40~80万人の規模でIT人材が不足する懸念がある」と試算されており、IT人材のニーズが大きいことがうかがえます。(参考:IT人材育成の状況等について P5(経済産業省))
また、需要が供給を上回っている場合、人材を確保するために賃上げを実施する企業も多いです。
未経験から転職して実務経験を積み、スキルの高いエンジニアになれば、どんどん年収を上げていける可能性があるでしょう。
働き方の柔軟性が高い企業が多い
IT系の企業には、「リモート・在宅勤務」「フレックスタイム制」などを導入している企業も多いです。
クラウド化が進んでいる近年ではオフィスに出向かなくてもデータにアクセスできるため、自宅で仕事をしているエンジニアも多くいます。
また、個人作業が多いエンジニアの場合は個々の裁量で仕事を進めやすいことから、フレックスタイム制で働けるケースもあります。
導入している制度は企業によって異なりますが、働き方の柔軟性が高い企業を選んで転職すれば、ワークライフバランスを整えやすいでしょう。
【フレックスタイム制とは?】
フレックスタイム制とは、定められた総労働時間の範囲で労働者が勤務時間などを自由に調整できる制度です。
引用:フレックスタイム制のわかりやすい解説&導入の手引き P3(厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署)
フレックスタイム制は仕事とプライベートの時間配分をしやすいため、ワークライフバランスを改善できるケースも多いです。
手に職がつき稼ぎやすくなる
エンジニアの仕事は専門性が高いため、手に職がついて稼ぎやすくなる点もメリットです。
転職サービス「doda」の調査によると、技術系(IT/通信)の平均年収は452万円となっており、全体の平均である414万円を上回っています。(参考:doda|2022年9月~2023年8月調査)
エンジニアの仕事は専門性が高くなるほど高年収になるため、スキルアップをして年収500万円以上を目指すことも十分可能です。
また、エンジニアの仕事は業務委託の案件も多く、現職で身につけたスキルを活かして副業を行うことができます。
エンジニアの副業はデータ入力やライティングといった仕事よりも高単価の傾向があるため、副業を考えている場合も稼ぎやすいでしょう。
エンジニアに向いている人・向いていない人
メリット・デメリットを踏まえて、「どのような人がエンジニアに向いているのか」向き・不向きをまとめました。
エンジニアに向いている人
- 学び続ける姿勢がある人
- IT技術に興味・関心がある人
- 粘り強くコツコツ作業できる人
エンジニアに向いていない人
- 受け身で学ぶ意欲が低い人
- IT技術に興味がない人
- 地道な作業が苦手な人
エンジニアは日々勉強が必要な仕事なので、IT技術に興味・関心がないと続けていくのは難しいです。
「IT技術が好きで勉強するのが苦にならない」という方であれば、未経験から転職した場合も長く働き続けることができるでしょう。
未経験からエンジニアになる方法
未経験からエンジニアに転職する際は、目指すエンジニア職種を決めてから勉強・転職活動をスタートしましょう。
未経験からエンジニアになる方法
目指すエンジニア職種を決める
未経験からエンジニアに転職する場合、目的に沿った勉強ができるよう、まずは目指す職種を決めましょう。
以下に未経験からでも挑戦しやすい職種を一覧でまとめたので、参考にしてください。
職種 | 仕事内容 | |
---|---|---|
システム開発系 | テスター | システムやアプリケーションが正常に動作するかテストを行う |
プログラマー | システムエンジニアが設計した設計書に基づき、プログラムを作成する | |
Web開発系 | マークアップエンジニア | Webデザイナーが作成した設計書に基づき、Webサイトを実装する |
インフラ系 | サーバーエンジニア | サービスを提供するコンピューターである「サーバー」の構築・運用・保守を行う |
ネットワークエンジニア | コンピューターやサーバーをつなぐネットワークの構築・運用・保守を行う |
※各職種について詳しくは、記事後半「エンジニア未経験でも転職しやすい職種」で解説しています。
未経験からの転職は難しい職種
経験ゼロからエンジニアに転職することは可能ですが、以下の職種は未経験転職が難しいです。
職種 | 仕事内容 | |
---|---|---|
システム開発系 | システムエンジニア | システム開発の上流工程を担当する |
アプリケーションエンジニア | Webアプリやスマホアプリなど、アプリケーション開発全般を担当する | |
Web開発系 | フロントエンドエンジニア | Webサイト開発等でユーザーから見える部分の開発を担当する |
バックエンドエンジニア | Webサイト開発等でユーザーから見えない部分の開発を担当する | |
インフラ系 | データベースエンジニア | データベースの設計・開発・運用・保守を担当する |
セキュリティエンジニア | システム・ネットワークのセキュリティ設計・運用・保守を担当する | |
クラウドエンジニア | AWSなどクラウド環境の設計・運用・保守を担当する |
上記の職種を目指すのであれば、まず関連する他の職種についてからステップアップを目指すのがおすすめです。
システム開発系・Web開発系であれば「プログラマーやマークアップエンジニアの経験を経てから」。
インフラ系であれば「サーバーエンジニアやネットワークエンジニアの経験を経てから」ステップアップを目指すとよいでしょう。
勉強と転職活動を並行して行う
目指す職種を決めた後は、勉強と転職活動を並行して進めましょう。
知識を習得してポートフォリオを作成しつつ転職活動を進めれば、選考でエンジニアになるために勉強していることをアピールできます。
各職種の勉強方法について詳しくは「未経験からエンジニアを目指すための勉強方法」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ここでは、未経験から転職活動をする2つの方法についてフォーカスして解説します。
プログラミングスクールの転職コースを受講する
勉強と転職活動を効率よく進めたい場合は、プログラミングスクールの「転職コース」を受講するのがおすすめです。
プログラミングスクールの転職コースでは、カリキュラム受講後にそのまま求人紹介を受けられるので、ワンストップで勉強と転職活動を進められます。
たとえば「テックアカデミー」の転職保証コースでは、16週間で未経験からエンジニアへの転職を目指すことが可能です。
引用:テックアカデミー
料金 | 547,800円(税込) |
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学べる内容 | Java、AIなど |
転職保証を受ける条件 | ・受講開始時点で20歳以上32歳以下の方 ・新卒での就職ではなく転職を検討されている方 ・東京での勤務が可能な方など ※その他の条件は、公式サイトをご覧ください。 |
利用できる給付金制度 | ・専門実践教育訓練給付金制度(受講料の最大70%支給) ・リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(受講料の最大70%キャッシュバック) |
(最終更新:24年8月時点)
費用はかかりますが、給付金制度の受給条件に該当する場合は受講料の最大70%を補助してもらえます。
相談は無料なので、気になる方はまずカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
転職エージェントを利用して求人紹介を受ける
独学で勉強を行う場合は、転職エージェントを利用して転職活動を進めましょう。
転職エージェントでは以下のような手厚いサポートを受けられるため、未経験でも安心して転職活動を進められます。
【転職エージェントで受けられるサポート】
- 未経験可・未経験歓迎求人の紹介
- 応募書類の添削
- 志望動機作成のサポート
- 面接対策のサポートなど
転職エージェントの利用は完全無料なので、転職活動に不安があるならばぜひ活用することをおすすめします。
未経験からのエンジニア転職におすすめのエージェント
経験ゼロからエンジニアを目指す場合は、未経験者の転職活動を手厚くサポートしてくれる以下の転職エージェントの利用がおすすめです。
サービス名 | 特徴 |
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ワークポート | ・IT業界に強みを持つ転職エージェント ・ポテンシャル採用の求人が充実 |
リクルートエージェントIT | ・業界トップクラスの求人数で「未経験可」の求人も多数 ・転職支援実績が豊富 |
doda | ・転職サイトとしても利用できる ・企業の情報が詳しく掲載されている |
ワークポート|ポテンシャル採用の求人が充実
引用:ワークポート
「ワークポート」は、IT業界の転職に強みを持つエージェントです。
創業からIT業界の転職支援に注力しており、他にはない「ポテンシャル求人」を多く保有しています。
ITはもちろん、ゲーム・Web系の求人も多く保有しているため、未経験からエンジニアを目指すすべての人におすすめです。
また、IT業界に精通した「転職コンシェルジュ」が転職相談から内定まで手厚くサポートしてくれることも特徴です。
応募企業別に志望動機の書き方をアドバイスしてくれるため、はじめて転職する場合も安心して選考に臨めるでしょう。
未経験からエンジニアに転職したいのであれば、最優先で登録しておくことをおすすめします。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
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公開求人数 | 約102,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年8月時点)
ワークポート公式サイトリクルートエージェントIT|業界最多の求人数
「リクルートエージェントIT」は、業界トップクラスの求人数を誇る転職エージェントです。
2024年8月時点では約92,000件ものIT求人を保有しており、「未経験でも可」の求人も多く保有しています。
数多くの求人を比較検討できるので、希望に合う求人を見つけやすいでしょう。
また、大手ならではのノウハウを活かして転職活動をサポートしてくれることも特徴のひとつです。
膨大な転職支援実績をもとに的確なアドバイスをしてくれるため、選考対策の質を高めたい方にもおすすめです。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公開求人数 | 約93,000件 |
非公開求人数 | 約90,000件 |
対応地域 | 全国+海外+リモート |
料金 | すべて無料 |
(最終更新:24年8月時点)
リクルートエージェントIT公式サイトdoda|転職サイトとしても活用可能
引用:doda
「doda」は転職エージェントと転職サイト、両方の機能を持っているサービスです。
エージェントをつけずに自分で求人を探して応募することも可能なので、転職活動をマイペースに進めたい方にも適しています。
また、dodaでは「職種未経験歓迎」「研修制度充実」といった条件を設けて求人検索できるため、自分に合う企業を探しやすいです。
求人情報ページには、社員インタビューや取材レポートが掲載されているので、職場の雰囲気もイメージしやすいでしょう。
自分のペースで転職活動を進めたい方や、求人の深い部分までチェックしたい方はぜひ利用してみてください。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 200,000件以上(非公開求人を含む) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年8月時点)
doda公式サイトエンジニア未経験でも転職しやすい職種
IT業界未経験からエンジニアに転職することは可能ですが、転職難易度は職種によって大きく異なります。
エンジニア未経験でも転職しやすい職種をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
【エンジニア未経験でも転職しやすい職種】
テスター
おもな仕事内容 | テスト項目に基づくテストの実施 テスト結果やバグ・問題点の報告 |
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平均年収 | 372万円(参考:doda) |
キャリアパス | テストエンジニア QAエンジニア プログラマー |
テスターはテストエンジニアが設計したテストケースに基づき、テストを行います。
プログラミング言語のスキルが必要なく、シンプルな作業が多いため、エンジニア経験がまったくない人も挑戦しやすいでしょう。
テスターは業務の性質上、単純作業を繰り返すことが多いため、単調な仕事を苦なく続けられる人に適しています。
プログラマー
おもな仕事内容 | 要件分析・詳細設計 プログラミング言語を用いた開発 テスト・デバッグ |
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平均年収 | 419万円(参考:求人ボックス|2024年6月時点) |
キャリアパス | スペシャリスト プロジェクトマネージャー システムエンジニア フロントエンドエンジニア バックエンドエンジニア アプリケーションエンジニア |
プログラマーはシステムエンジニアが作成した要件定義や設計書に基づき、プログラムを作成します。
開発において下流工程を担当するプログラマーは人手不足になりやすく、未経験者でも転職のチャンスがあります。
業務はプログラミングが中心なので、コツコツ地道に作業できる人に適しています。
【関連記事】プログラマー向け転職エージェント・サイトおすすめ13選比較!未経験向けや選び方も紹介
マークアップエンジニア
おもな仕事内容 | HTML/CSS、JavaScript等を用いたコーディング レスポンシブデザインへの対応 デバッグ SEO対策 UI改善 |
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平均年収 | 385万円(参考:マイナビエージェント) |
キャリアパス | プログラマー フロントエンドエンジニア |
マークアップエンジニアはWebデザイナーが作成した要件定義や設計書に基づき、Webサイトをコーディングします。
おもに使用する「HTML/CSS」というマークアップ言語は、プログラミング言語と比べて習得難易度が低く、未経験でもゼロからスキルを身につけやすいです。
ユーザーから見える部分を担当するため、デザインやユーザビリティに関心がある人に適しています。
サーバーエンジニア
おもな仕事内容 | 要件定義・設計 サーバーの構築(物理サーバーもしくは仮想サーバーの設置・設定) テスト サーバーの運用・保守 |
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平均年収 | 457.3万円(参考:doda) |
キャリアパス | スペシャリスト プロジェクトマネージャー ネットワークエンジニア データベースエンジニア セキュリティエンジニア クラウドエンジニアなど |
サーバーエンジニアは、サービスを提供するコンピューターである「サーバー」の構築・運用・保守を担当します。
インフラ系エンジニアのなかでは比較的転職難易度が低く、実務経験を問われない求人も多いため、未経験者でも挑戦しやすいです。
業務ではハードやソフトの各種設定を行うことが多いので、コンピュータを触るのが好きな人に適しています。
ネットワークエンジニア
おもな仕事内容 | 要件定義・設計 ネットワークの構築(ルーター、スイッチ等の設置・設定) テスト ネットワークの運用・保守 |
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平均年収 | 448.3万円(参考:doda) |
キャリアパス | スペシャリスト プロジェクトマネージャー セキュリティエンジニア クラウドエンジニアなど |
ネットワークエンジニアは、サーバーやコンピュータをつなぐネットワークの構築・運用・保守を担当します。
ネットワークの構築には専門知識が必要ですが、監視・保守といった業務は比較的容易であるため、未経験者を採用して育成を考える企業も多いです。
業務ではネットワーク設定・セキュリティ構築など細かな作業が多いため、注意力がある人に適しています。
未経験からエンジニアを目指すための勉強方法
未経験からエンジニアを目指す場合は、以下のステップで勉強しましょう。
【エンジニアを目指すための勉強方法】
1.Webサイトや書籍でITの基礎知識を身につける
未経験からエンジニアを目指す際は、まずコンピューターやIT全般の基礎知識を身につける必要があります。
【身につけておきたい基礎知識】
- コンピューターの構成要素
- ハードウェアとソフトウェアの違い
- インターネットの仕組み
- IT業界の区分など
上記のような知識はインターネットや動画サイトから情報を入手したり、書籍を利用して学べます。
「コンピューター&テクノロジー解体新書」はコンピューターとIT技術の基礎が網羅されている書籍なので、ぜひチェックしてみてください。
資格取得を目指すのもおすすめ
ITの基礎を学ぶ一貫として、「ITパスポート」の資格取得を目指すこともおすすめです。
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を有していることを証明できる資格で、IT系のなかで入門的な資格です。
基礎的な資格なので専門性のアピールにはなりませんが、取得することで応募企業から「熱意がある」と評価してもらえる可能性があります。
ITパスポートの試験は定期的に開催されているので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
2.目指す職種に必要な知識を身につける
ITの基礎的な知識が身についた後は、目指す職種に合わせて必要な知識を習得しましょう。
テスター | パソコンの基礎操作 ワードやエクセルの基礎操作 |
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プログラマー | 開発に必要なプログラミング言語の知識(Java、Python、PHP、Rubyなど) プログラミング言語に応じたフレームワークの知識 |
マークアップエンジニア | コーディングに必要なマークアップ言語・プログラミング言語の知識(HTML/CSS、JavaScript、PHPなど) プログラミング言語に応じたフレームワークの知識 SEOの知識 UIの知識 |
サーバーエンジニア | サーバーOSの知識(Windows Server、Linux等) クラウドの知識(AWS等) セキュリティの知識 |
ネットワークエンジニア | ネットワークの基礎知識(TCP/IP、OSI参照モデル等) ネットワーク機器などハードウェアの知識 セキュリティの知識 |
プログラマーやマークアップエンジニアに必要なプログラミングの知識は、「Progate」などオンライン学習サイトで学べます。 また、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアを目指す場合は、インフラについて学べる「エンベーダー」や「InfraAcademy」を活用するのがおすすめです。
3.実際に手を動かして理解を深める
目指す職種の基礎的な知識を身につけた後は、実際に手を動かして理解を深めていきましょう。
プログラマーを目指すなら「コードを書いてプログラムを作る」。
ネットワークエンジニアを目指すなら「仮想環境でネットワークを構築する」など、積極的に実践してみることが重要です。
トライ&エラーを繰り返し、考える力や問題を発見する力を養っていきましょう。
未経験からのエンジニア転職で企業を選ぶポイント
未経験からエンジニアに転職する際は、以下の点に着目してミスマッチのない転職を実現しましょう。
SES企業・受託開発企業への転職を目指す
未経験者の場合、自社でサービスを開発している自社開発企業ではなく、「SES企業」「受託開発企業」への転職を目指すのがおすすめです。
SES企業 | クライアントから依頼を受け、客先で開発等を行う |
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受託開発企業 | クライアントから依頼を受け、自社で開発等を行う |
自社開発企業はエンジニア経験者からも人気があり競争率が高いため、未経験者はSES企業や受託開発企業を狙ったほうがスムーズに内定を獲得しやすいでしょう。
「ワークポート」には、以下のような未経験歓迎の求人も多いので、ぜひチェックしてみてください。
教育・研修制度に着目する
未経験から転職して無理なく働くためには、教育・研修制度に着目することが大切です。
教育・研修制度の体制は企業によって大きく異なり、短期間で最低限行うところもあれば、数ヶ月かけてじっくり行う企業もあります。
未経験でスキルゼロからエンジニアになるのであれば、できるだけ教育・研修制度が充実している企業を選んだほうがよいでしょう。
求人を比較検討する際は、求人票だけでなく、企業のホームページもチェックして教育・研修制度の具体的な内容を確認してみてください。
教育・研修制度で着目すべきポイント
- 教育・研修の期間
- メンター制度の有無
- 資格取得支援の有無
- 内部研修か外部研修か
労働条件を確認する
ミスマッチのない転職を実現するためには、労働条件を細かく確認しましょう。
柔軟性の高い働き方に憧れてエンジニアを目指す方も多いですが、勤務スタイルは企業によって大きく異なります。
以下のような点に相違があるとミスマッチを感じやすいので、応募前に詳細をしっかり確認してください。
労働条件で特に確認すべきポイント
- リモートワークの可否
- フレックスタイム制の有無
- 配属部署と具体的な業務内容
- 残業の制度(時間外手当制・固定残業制・みなし残業制など)
- 休暇について(週休二日制・完全週休二日制など)
年収や雇用形態といった基本的な条件以外もしっかりチェックすることが大切です。
残業時間や社風の実態を調べる
応募企業について調べる際は、求人票に記載されていない部分までリサーチしましょう。
社風や現場の雰囲気といった情報は求人票に記載されていないので、転職エージェントのアドバイザーに情報提供してもらうのがおすすめです。
転職エージェントのアドバイザーは実際に求人企業を訪問するなどして情報収集しており、内部事情を教えてもらえることも多いです。
以下のような点は働きやすさや労働の満足度に大きく関わるため、確認しておくことをおすすめします。
労働条件以外に確認すべきポイント
- 残業時間の実態
- 現場の雰囲気
- 意思決定のスタイル(トップダウンかボトムアップか)
- 社員の離職率や定着率
- 企業の安定性や将来性
転職会議で企業の口コミをチェックしよう
未経験からのエンジニア転職でよくある疑問
30代未経験からでもエンジニアになれる?
30代未経験からのエンジニア転職は難易度が高めですが、不可能ではありません。
未経験からの転職は若いほうが有利なので、30代でエンジニアになりたい場合はできるだけ早く行動を起こすことをおすすめします。
また、選考の際には「これまでの仕事で培ってきたIT以外のスキル」をしっかりアピールしましょう。
エンジニアはフルリモートで働ける?
フルリモートで働けるかどうかは、仕事内容や会社の方針によって異なります。
なかにはフルリモート勤務を導入している企業もありますが、週に1回など定期的な出社を求められるケースも多いです。
また、物理的にハードウェアに触れる必要がある仕事はリモート勤務自体ができない場合もあります。
フルリモートでの勤務を希望している場合は、応募の際に必ず労働条件を確認しましょう。
【注意】
未経験から働く場合、フルリモート可の会社であっても最初はオフィスに出向いて研修や教育を受けるケースが多いです。
未経験エンジニアが増えすぎているって本当?
プログラミングスクールの増加などが影響し、未経験エンジニアの人口は増えたといわれています。 とはいえ、未経験可の求人は多いので「未経験エンジニアが増えているから転職できない」ということはありません。
未経験者であっても、しっかり対策を講じれば転職することが十分可能です。
転職活動の進め方に不安がある場合は、「ワークポート」のような転職エージェントにサポートしてもらいましょう。
まとめ
未経験からエンジニア転職したい場合、まずはメリット・デメリットを確認して「自分に向いているかどうか」検討しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
将来性に期待できる | 知識とスキルを身につけるのが大変 |
働き方の柔軟性が高い企業が多い | 常に知識のアップデートが必要 |
手に職がつき稼ぎやすくなる | 納期に追われることがある |
そのうえで「転職したい」と思った場合は、転職エージェントに転職活動をサポートしてもらうのがおすすめです。
以下の転職エージェントは未経験からの転職も手厚くサポートしてくれるので、ぜひ利用してみてください。