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ITエンジニア全体の平均年収は452万円であり、全職種を合計した平均年収(412万円)よりも高いです。(参照:平均年収ランキング|doda)
エンジニアは、技術レベルやマネジメントスキルが高いほど高水準の給与を得られる傾向にあるため、若くても高年収を狙えるチャンスがあります。
この記事では、高年収を目指すエンジニアのために年収アップのポイントをご紹介します。
エンジニアの平均年収ランキング
エンジニアの平均年収は職種や年代によって異なり、企業規模によっても大きく変わってきます。
職種別|エンジニアの平均年収
厚生労働省が行った「令和5年賃金構造基本統計調査」の結果から算出された、各職種の平均年収をご紹介します。
順位 | 職種 | 平均年収 |
---|---|---|
1 | プロジェクトマネジャー | 684.9万円 |
ITコンサルタント | ||
システムエンジニア(基盤システム) | ||
2 | 営業(IT) | 620.4万円 |
3 | AIエンジニア | 558.3万円 |
データエンジニア | ||
セキュリティエキスパート (脆弱性診断・オペレーション・デジタルフォレンジック) | ||
電気通信技術者 (ネットワークエンジニア) | ||
運用・管理(IT) | ||
ヘルプデスク(IT) | ||
4 | システムエンジニア (組み込み・IoT・業務用システム・Webサイト開発) | 557.6万円 |
ソフトウェア開発(パッケージソフト・スマホアプリ) | ||
プログラマー | ||
デバック作業 | ||
5 | データサイエンティスト | 554.3万円 |
6 | セキュリティエキスパート (情報セキュリティ監査) | 551.4万円 |
7 | Webデザイナー | 509.3万円 |
8 | キッティング作業員 | 341.9万円 |
「プロジェクトマネージャー」は、プロジェクトチームの責任者として実行計画の作成や予算・要員・進捗の管理などを行う仕事です。
また「ITコンサルタント」は、顧客のIT戦略に関するコンサルティングを行い提案や助言を行います。
どちらの職種も、ITSS(ITスキル標準)レベル5以上であれば年収1,000万円を稼ぐことも可能です。
【関連記事】ITエンジニア一覧!仕事内容や将来性・必要スキル・難易度をわかりやすく解説
年代別|エンジニアの平均年収
ITエンジニアの年代別平均年収は、以下の通りです。
年代 | ITエンジニアの平均年収 | 全職種の平均年収 |
---|---|---|
20代 | 380万円 | 352万円 |
30代 | 512万円 | 447万円 |
40代 | 642万円 | 511万円 |
50代以上 | 717万円 | 607万円 |
全職種の平均年収と比較すると、ITエンジニアの給与はどの年代も高水準であり、年齢を重ねるほど平均年収が高くなっています。
経済産業省の調査でも、能力や成果が給与の決定に大なり小なり影響するとはいえ、年功序列がベースになっている企業が多いことが明らかになっています。
企業別|エンジニアの平均年収
大手企業に勤務するエンジニアの平均年収は、以下の通りです。
順位 | 企業名 | 企業の概要 | エンジニア・SEの平均年収 |
---|---|---|---|
1位 | グーグル合同会社 | 米国を本拠とする世界的IT企業、Googleの日本法人 | 1,918万円 |
2位 | Indeed Japan株式会社 | 世界トップクラスの求人検索エンジンを展開する「Indeed」を運営する日本法人。リクルートグループに属す | 1,614万円 |
3位 | シスコシステムズ合同会社 | アメリカに本拠を置くコンピュータネットワーク機器の開発企業、シスコシステムズの日本法人 | 1,224万円 |
4位 | 株式会社セールスフォース・ジャパン | 自社商品のクラウドサービスを提供している外資企業 | 1,138万円 |
5位 | シュルンベルジェ株式会社 | 世界最大級のエネルギー開発サービス企業 | 1,083万円 |
6位 | 株式会社メルカリ | フリーマーケットサービス「メルカリ」を運営する企業 | 1,057万円 |
7位 | アマゾン ウェブ サービス ジャパン | クラウドプラットフォーム「AWS(アマゾンウェブサービス)」を提供する日本法人 | 1,027万円 |
8位 | ヴイエムウェア株式会社 | アメリカに本拠を置くIT企業、VMWareの日本法人 | 1,024万円 |
9位 | デル・テクノロジーズ株式会 | コンピューターメーカー大手、出る・テクノロジーズの日本法人 | 1,023万円 |
10位 | 株式会社ファーストリテイリング | ユニクロやGUなどを展開する、SPA(製造小売業)の大手企業 | 1,011万円 |
企業口コミサイト「OpenWork」では、エンジニアの平均年収のほかにも、基本給・残業代・賞与事例などの情報を確認できます。
企業文化やワークライフバランスに関する投稿もあるため、気になる企業の実情をチェックしてみてください。
【関連記事】エンジニアが大手企業で働くには?おすすめの転職方法や人気企業ランキングを紹介
年収アップのためにはスキル標準のレベルを上げることが大切
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)では、7段階の「ITスキル標準(ITSS)」を設定しています。
経済産業省の実施した調査では、スキル標準のレベルが上がるほど平均年収は上がり、レベル6以上ともなると平均値が1,000万円を超えるという結果が出ています。
スキルレベル(ITSS) | 説明 |
---|---|
レベル1 | 新人・初級者レベル/仕事に慣れ始めたレベル |
レベル2 | 上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル |
レベル3 | 独立して仕事ができる中堅人材レベル |
レベル4 | 部下を指導できるチームリーダーレベル |
レベル5 | 社内での指導者・幹部レベル |
レベル6 | 国内で著名なレベル |
レベル7 | 国際的に著名なレベル |
レベル6以上は難しいにしても、レベル4に達することができれば、収入を大きく上げられる可能性が高いです。
エンジニアが年収を上げるためには、経験を積みながら確実にステップアップしていくことが大切といえるでしょう。
高年収エンジニアを目指す方法
ここからは、エンジニアが高年収を目指す具体的な方法について解説します。
スキルを磨いて実績を積む
高年収を目指すなら、スキルを磨いて上流工程を担うエンジニアを目指しましょう。
以下のようなスキルをブラッシュアップすることで、年収アップを見越した実績を積めます。
上流工程で求められる知識・スキル
- 業務知識
- コミュニケーションスキル
- ドキュメントの作成スキル
- マネジメントスキル
たとえば、エンジニアとしてのキャリアをプログラマーからはじめ、徐々にレベルを上げてレベル4の「プロジェクトマネジャー」や「ITコンサルタント」になれば、大幅に給与を上げられます。
引用元:IT・通信の仕事|厚生労働省
技術的なスキルだけでなくマネジメント能力が高いことは、年収アップには欠かせない要素といえるでしょう。
重要の高いスキルや先端技術を身に付けるのもおすすめ
管理職ではなく技術に特化して年収アップを狙うなら、人材の供給が足りていない領域のスキルや、先端技術を磨くこともおすすめです。
IT業界で需要の高い領域
- セキュリティ
- クラウド
- ビッグデータ
- AI
- IoT
- VDN(仮想デスクトップインフラ) など
必要とされるエンジニアになることで、給与が上がる可能性を高めましょう。
フリーランスや独立を検討する
上限なく収入を上げたいならば、フリーランスや独立という選択肢もあります。
フリーランスの場合は、高いスキルや実績があれば高単価案件に参画できるため、収入は青天井です。
自分で自由に案件を選べる上、人間関係のストレスが減るといったメリットもあります。
また、十分なスキル・実績がついたと感じた段階で、独立・起業を考えるエンジニアも少なくありません。
「活躍の場を広げて高年収を稼ぎたい」「自身の裁量を持って働きたい」という場合は、フリーランスや起業も検討してみましょう。
【関連記事】おすすめのフリーランスエージェントを比較!
外資系企業に転職する
エンジニアの給与が高めに設定されている外資系企業で働くという方法もあります。
外資系企業特化型の転職エージェント「マイケル・ペイジ」によれば、IT分野の外資系企業の平均年収は約1,114万円です。
日系企業であれば平均年収が557.6万円というプログラマーやSEといった職種でも、外資系となれば年収700万円以上の求人も多くあります。(参照:マイケル・ペイジ)
成果主義のためポテンシャルだけで採用されることは難しいですが、即戦力となれるITスキルや語学力があれば、やりがいのある環境で働けるでしょう。
高年収の職種にキャリアチェンジする
高年収を期待できるエンジニア職種へのキャリアチェンジを検討することもおすすめです。
エンジニアの世界では、同一職種内でのステップアップや、経験・スキルを生かしてキャリアチェンジすることが一般的です。
下記のように、システムエンジニアやプログラマーからキャリアを始めて、徐々にキャリアアップしていくケースが多くあります。
引用元:IT・通信の仕事|厚生労働省
エンジニアは、所属する企業や職種によって業務内容や給与が大きく変わってくるため、自分が望む働き方を手に入れるには、将来を見据えてキャリアプランを考えることが大切です。
「目指すキャリア像が浮かばない……」「高年収を狙うのに足りないスキルを知りたい」とお悩みの場合は、転職エージェントに相談するとよいでしょう。
エンジニアのキャリアパスを相談できる転職エージェントはこちら!
キャリアアップできる環境が整った企業に転職する
現在勤務する企業でのキャリアアップが難しいと考えるなら、評価基準が明確で業務の成果がしっかりと反映される企業を選んで転職しましょう。
特定の分野での技術スペシャリストを目指すなら、管理職だけでなく技術職の昇給制度が整っている企業を選ぶことも大切です。
また、社内での研修や資格取得支援が充実しているかどうかも、企業選びの際の判断基準となります。
企業がどのような体制を整えているかを知りたい場合は、面接の際に直接確認したり、転職エージェントのキャリアアドバイザーから情報を得たりするとよいでしょう。
高年収のエンジニア求人が豊富な転職エージェント
キャリアアップを目指すエンジニア向けの求人を保有する転職エージェントの特徴・求人数をまとめました。
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(最終更新日:2024年10月)
【関連記事】IT転職エージェントおすすめ比較!エンジニア向けに厳選紹介【2024最新】
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(最終更新日:2024年10月)
レバテックキャリア公式サイトリクルートエージェントIT|業界トップクラスの求人数
※引用元:リクルートエージェントIT
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(最終更新日:2024年10月)
リクルートエージェントIT公式サイト高年収を目指すエンジニアによくある質問
ITエンジニアが年収1,000万円以上稼ぐことは可能?
ITSSのレベル5以上になれば、年収1,000万円を稼げる可能性は高くなります。
年収1,000万円以上のエンジニアは狭き門であるため、エンジニアとして確実にステップアップしていくには、戦略的なキャリアプランを練ることが大切といえるでしょう。
なお、「ビズリーチ×IT」が保有する年収1,000万円以上の求人には、以下のようなIT技術職が見られました。
「ビズリーチ×IT」が保有する高年収求人の職種例
- システムエンジニア・SE(Web・オープン系)
- システムエンジニア・SE(汎用系)
- システムエンジニア・SE(制御・組み込み系)
- フロントエンドエンジニア
- インフラエンジニア
- スマートフォンアプリエンジニア
- パッケージ開発
- 情報システム・社内SE
- 運用・保守・監視・テクニカルサポート
- サーバーエンジニア(構築・運用)
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- プリセールス
- セールスエンジニア
- 製品エンジニア(ハードウェア・ソフトウェア)
- データサイエンティスト など
エンジニア未経験者でも高年収を目指せる?
エンジニア未経験者が将来的に高年収を目指すことは不可能ではありません。
未経験からエンジニアを目指すなら、ポテンシャル採用を期待できる20代のうちに学習・転職活動を始めましょう。
そして、高年収を稼げるエンジニアになるためには、どのようなキャリアパスを進んでいくべきかを慎重に検討することをおすすめします。
【関連記事】未経験からエンジニアになるには?転職方法・やめとけといわれる理由も解説
【関連記事】エンジニアになるための勉強方法|未経験者におすすめのスクールや独学向け学習サイトも紹介
まとめ
ITエンジニアの年収は決して低くなく、努力次第で年収を高めていくことが可能です。
年代 | ITエンジニアの平均年収 | 全職種の平均年収 |
---|---|---|
全年代 | 452万円 | 412万円 |
20代 | 380万円 | 352万円 |
30代 | 512万円 | 447万円 |
40代 | 642万円 | 511万円 |
50代以上 | 717万円 | 607万円 |
(参照:平均年収ランキング|doda)
エンジニアが高年収を目指すためには、常にスキルアップを意識して業務に取り組み、必要に応じてキャリアチェンジや転職を検討しましょう。
エンジニアが高年収を目指す方法
- スキルを磨いて実績を積む
- フリーランスや独立を検討する
- 外資系企業に転職する
- 高年収の職種にキャリアチェンジする
- キャリアアップできる環境が整った企業に転職する
キャリアプランが明確でない人や、高年収求人をすぐにでも探したい人は、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。