「今のスキルでは年収が頭打ちになりそうで不安」
「本業の収入だけでは生活に余裕がないけれど、副業できるITスキルもない」
上記のような悩みを抱える方にとって、ITリスキリングは漠然とした不安を解消する有効な手段です。
ただし、やみくもに学ぶだけでは期待する効果を得られません。
キャリアや収入を向上させるためには、転職・副業・現職での業務活用など自分の目的に合ったITスキルを習得することが重要です。
この記事では、企業からの需要が高いスキルを中心に、ITスキルの種類やおすすめの講座を紹介します。
記事を読めば自分に必要なスキルやリスキリングの方向性を明確にできるので、ぜひ参考にしてください。
ITリスキリングで押さえておきたいポイント
リスキリングとは?学びなおしが求められる理由
リスキリングとは、新しい仕事や役割に対応するために、新たなスキルを習得することを指します。
終身雇用や年功序列が崩壊しかけているといわれる今、会社に勤めていれば安心できる時代ではなくなりつつあります。
実際に「エン株式会社」が行った調査では、今後のキャリアに関して不安があると回答した人が8割以上にのぼり、「知識やスキルがいつまで通用するか不安」と答えた人も多いです。

こうした状況の中で注目されているのが、新しいスキルを学びなおす「リスキリング」です。
リスキリングは、新しい知識を身につけるだけでなく、変化する働き方やキャリアに柔軟に対応する力を養うことでもあります。
将来について漠然とした不安を抱える方にとって、リスキリングは自分の可能性を広げ、安心感を持ってキャリアを歩むための手段といえます。
DX化やAIの進展で求められるスキルが変化している
企業のDX化やAIの進展も、リスキリングが重要視される理由のひとつです。
近年では企業の業務や働き方のデジタル化が急速に進み、AIの活用も広がっています。
その結果、従来の知識だけでは対応できない場面が増え、デジタルツールの操作、AIを活かした業務改善など、新しいスキルの習得が求められるようになっています。
また、新しいITスキルを身につけて転職することが収入アップにつながるケースも多いです。
実際に厚生労働省が行った調査では、転職の際にリスキリングを実施した人のほうが、していない人よりも賃金上昇者の割合が高いことがわかっています。

※過去5年以内にIT・デジタル職種に転職した人が対象
引用:厚生労働省 IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業 調査報告書P70|2023年調査
リスキリングは単なる学び直しにとどまらず、キャリアの拡大や収入の向上にもつながる効果的な手段といえるでしょう。
補助金制度を利用すれば費用を抑えてリスキリングできる
ITスクールを受講してスキルを習得するとなると、「費用が高額になるのでは?」と不安な方が多いと思います。
たしかにスクールの受講は独学と比べてコストがかかりますが、国の制度を利用すれば費用を抑えることが可能です。
ここでは、リスキリングに利用できるおもな制度を解説します。
経済産業省|リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の制度は、経済産業省が認定した講座で利用できます。
在職中で雇用主の変更を伴う転職を目指している方が対象で、要件を満たすと最大56万円の補助を受けることが可能です。
講座修了で受講費用の50%(上限40万円)が補助され、転職して1年の継続就業が確認できればさらに20%(上限16万円)が補助されます。
| リスキリング講座の受講を修了した場合 | 受講費用(税別)の1/2相当額(上限40万円)が補助される |
|---|---|
| 受講を経て転職し、その後1年間継続的に就業していることを確認できる場合 | 追加的に講座の受講費用(税別)の1/5相当額(上限16万円)が補助される |
| 対象者 | サービスへの登録時とキャリア相談対応における初回面談時に在職者であり、雇用主の変更を伴う転職を目指している方 |
(参照元:リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業)
厚生労働省|専門実践教育訓練給付制度
専門実践教育訓練給付制度は、厚生労働省が指定する講座で利用することが可能です。
支給要件期間が3年以上(初回受給は2年以上)の雇用保険被保険者が対象で、要件を満たすと教育訓練経費の最大80%が支給されます。
訓練修了1年以内に就業した場合は教育訓練経費の70%(上限56万円)から既支給分を差し引いた額が支給されます。
さらに修了後の賃金が受講前より5%以上上昇すれば、80%(上限64万円)で再計算され、差額の支給を受けることが可能です。
| 支給内容 |
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|---|---|
| 対象者 |
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(参照元:教育訓練給付制度|厚生労働省)、Q&A~専門実践教育訓練給付金~|厚生労働省)
ITリスキリングの種類|転職・副業に役立つスキルを紹介
ここでは、転職・副業・業務活用などに役立つITリスキリングの種類を解説します。
1.プログラミング
プログラミングはWeb開発・システム開発・自動化など幅広い分野で活用されており、求人や副業案件も安定しています。
ITの基盤となるスキルであり、転職・副業・業務効率化など、さまざまな目的に活かすことが可能です。
スキル活用/キャリアのつなげ方
- 【転職】エンジニア、プログラマーへの転職
- 【副業】ホームページ制作、スクレイピング
- 【現職での活用】自動化や業務効率化ツールの作成など
注意点として、自動化の進展により単純作業の需要は減少傾向にあります。
そのため、リスキリングをする際には、プログラミングの基礎を身につけるとともに、課題を発見し、論理的に問題を解決する力を養うことが重要です。
単にプログラミングができるだけでなく、業務やプロジェクトの仕組みを設計・改善できる人材になることで、AI時代でも活躍し続けられるでしょう。
なお、プログラミングを学んでエンジニア転職したい方には、「RUNTEQ|Web開発スタンダードコース」がおすすめです。
2.クラウド
クラウドはインフラの構築・運用・管理を効率化できる技術で、企業のDX化が進む近年、非常に需要が高いスキルです。
特にクラウドの代表的なサービスであるAWSはシェア率が高く、AWSの設計・構築・運用ができる人材は転職市場でも評価されやすいです。
スキル活用/キャリアのつなげ方
- 【転職】サーバーエンジニア、クラウドエンジニアへの転職
- 【副業】小規模なクラウド構築(※実務経験者向けが多い)
- 【現職での活用】社内のシステム管理やクラウド環境の運用補助、IT部門のプロジェクトサポートなど
注意点として、クラウド分野は実務経験が重視されやすく、独学だけで転職するのは難しい傾向にあります。
クラウドスキルを身につけて転職したいのであれば、実践的な経験が積めるITスクールを受講するのがおすすめです。
「SAMURAI ENGINEER|クラウドエンジニア転職保証コース」は、学習から転職までサポートしてくれるので、ぜひチェックしてみてください。
3.データ分析
データ分析は、大量のデータから有用な情報を抽出し、意思決定や業務改善に活かすスキルです。
近年はデータを使って企業の戦略を決める「データドリブン経営」が広がっており、分析スキルを持つ人材はマーケティング・経営など幅広い分野で需要が高まっています。
スキル活用/キャリアのつなげ方
- 【転職】データアナリストへの転職(※プロジェクト参画など実務に近い経験をアピールできるとベター)
- 【副業】表計算ソフトを使った簡単なデータ集計や可視化レポート作成(※PythonやRを使った高度な分析は実務経験者向け)
- 【現職での活用】社内のデータ整理・集計、簡単な分析や可視化、業務改善提案など
データ分析は、課題設定・仮説立案・結果の解釈まで含めた一連の分析力を身につけられるよう実践的に学ぶことが重要です。
また、未経験からの転職は比較的難易度が高いため、選考の際には実務に近い経験や成果を示すことが大切です。
「Aidemy PREMIUM|データ分析講座」は、転職時の武器となるポートフォリオの作成までサポートしてくれるので、ぜひチェックしてみてください。
4.生成AI
生成AIは、文章・画像・動画・音声などのコンテンツを自動生成する技術です。
近年は副業や業務効率化でも活用されており、汎用性が高いITスキルとして注目されています。
スキル活用/キャリアのつなげ方
- 【副業】文章作成、イラスト・画像作成、動画作成
- 【現職での活用】営業やマーケティングの効率化、メール・資料作成の効率化など
生成AIは直感的に操作できるツールが多く、IT未経験からでも無理なくスキルを習得しやすいです。
ただし、生成AIスキルだけで活躍できる職種はまだまだ少なく、スキルを身につけてキャリアチェンジするのはあまり現実的ではありません。
そのため、生成AIをリスキリングする際は、副業や現職での活用を目的として学ぶとよいでしょう。
生成AIのスキルを習得したい方には「DMM 生成AI CAMP|プロンプトエンジニアリングコース」がおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
補助金を利用できる!おすすめITリスキリング講座
ここでは、補助金制度やお得なキャンペーンを利用できるITリスキリング講座を紹介します。
転職・副業などの目的や、興味関心に合うサービスをチェックしてみてください。
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| 公式サイト |
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| 公式サイト |
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| 公式サイト |
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| 公式サイト |
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※記事内の情報は執筆時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
RUNTEQ|Web開発スタンダードコース

「RUNTEQ」は、未経験からWebエンジニアを目指せるITスクールです。
「Web開発スタンダードコース」では、現場レベルに到達できるよう1,000時間のカリキュラムを導入しています。
実際の現場を想定したWebアプリケーションの開発に取り組めるため、実践的なスキルを身につけられるでしょう。
また、転職活動の際には自己分析・書類添削・面接練習・企業探しなどを手厚くサポートしてくれます。
卒業生はWeb系開発企業への就職率が高いため、ITリスキリングをしてWebエンジニアに転職したい方はぜひチェックしてみてください。
| 運営会社 | 株式会社RUNTEQ |
|---|---|
| 公式サイト | https://runteq.jp/ |
| おすすめコース | Web開発スタンダードコース |
| 学習目的 | 転職 |
| 学べるスキル | Ruby、PHP、HTML/CSS、SQL、JavaScript、AIを用いた開発手法など |
| 受講期間 | 6~9ヶ月 |
| サポート体制 |
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| 料金 | 657,000円(税込) |
| 補助金/給付金制度 | 専門実践教育訓練給付制度(最大80%※525,600円給付) |
(※2025年11月時点)
RUNTEQ(ランテック)公式サイト口コミや評判はこちらSAMURAI ENGINEER|クラウドエンジニア転職保証コース

「SAMURAI ENGINEER」は、マンツーマンのレッスンが魅力のITスクールです。
「クラウドエンジニア転職保証コース」では、シェア率が高いクラウドサービス「AWS」について学びます。
カリキュラムの過程でAWSクラウドプラクティショナーやAWSソリューションアーキテクトの資格取得を目指せるため、転職活動の大きな武器となります。
また、転職活動をした結果、内定が出なかった場合には受講料を返金してもらえることも特徴のひとつです。(※諸条件を満たす必要あり)
学習から転職活動までしっかりバックアップしてくれるので、クラウドエンジニアやインフラエンジニアを目指したい方はぜひチェックしてみてください。
注意
クラウドエンジニア転職保証コースは、満20歳から33歳の方が対象です。
また、首都圏でのフルタイム勤務が前提となります。
そのほかにも条件があるため、受講を検討する際はカウンセリングを申し込み、詳細をしっかりと確認しましょう。
| 運営会社 | 株式会社SAMURAI |
|---|---|
| 公式サイト | https://www.sejuku.net/ |
| おすすめコース | クラウドエンジニア転職保証コース |
| 学習目的 | 転職 |
| 学べるスキル | AWS(資格取得にも対応)、クラウドアーキテクチャの構築など |
| 受講期間 | 8~24週間 |
| サポート体制 |
|
| 料金 | 475,200円~1,056,000円 |
| 補助金/給付金制度 |
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(最大70%※560,000円支給)、専門実践教育訓練給付金(最大519,200円支給) ※専門実践教育訓練給付金は24週間プランのみ対象 |
(※2025年11月時点)
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)公式サイトAidemy PREMIUM|データ分析講座

「Aidemy PREMIUM」は、AI分野に特化したITスクールです。
「データ分析講座」では未経験からデータ人材になれるよう、実践的なカリキュラムで学習します。
実際に手を動かす課題が多いため、知識だけではなく実務で使える力を身につけられるでしょう。
また、転職・副業・現職でのスキルアップなど、さまざまな目的に対応していることも特徴です。
データアナリストへの転職を目指す方はもちろん、データ系の副業がしたい方や、社内で部署異動したい方もぜひチェックしてみてください。
| 運営会社 | 株式会社アイデミー |
|---|---|
| 公式サイト | https://premium.aidemy.net/ai/ |
| おすすめコース | データ分析講座 |
| 学習目的 | 転職・副業・現職での活用など |
| 学べるスキル | Python、NumPy、Pandas、Matplotlib、機械学習、ディープラーニング基礎など |
| 受講期間 | 3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月 | サポート体制 |
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| 料金 | 528,000円~1,078,000円(税込) |
| 補助金/給付金制度 |
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(最大70%※560,000円キャッシュバック)、専門実践教育訓練給付制度(最大80%※640,000円キャッシュバック) |
(※2025年11月時点)
Aidemy PREMIUM公式サイトDMM 生成AI CAMP|プロンプトエンジニアリングコース

「DMM 生成AI CAMP」は、ChatGPTやプロンプトエンジニアリングを学べる生成AIスクールです。
コースは「基礎マスター」「マーケティング」「営業」「人事」に分かれており、自分の仕事や目的に応じて選択できます。
カリキュラムはコースによって異なりますが、共通して、現場で使えるスキルが短期間で身につく学習プロセスを採用しています。
「教材による知識のインプット」⇒「課題の実践」⇒「メンターからのフィードバック」という学習サイクルを繰り返すことで理解が深まり、生成AIを使いこなす力を養えます。
リスキリングをして今の仕事を効率化・改善したい方におすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
| 運営会社 | 株式会社インフラトップ |
|---|---|
| 公式サイト | https://generative-ai.web-camp.io/ |
| おすすめコース | プロンプトエンジニアリングコース(基礎マスター、マーケティング、営業、人事) |
| 学習目的 | 現職での活用(業務効率化・業務改善) |
| 学べるスキル | 生成AI(ChatGPT等)の活用、プロンプト入力、プロンプトエンジニアリングなど |
| 受講期間 | 4~10週間 |
| サポート体制 |
|
| 料金 | 198,000円~346,500円(税込) |
| 補助金/給付金制度 |
受講者数No.1記念キャンペーン(最大70%還元) |
(※2025年11月時点)
DMM 生成AI CAMP公式サイト補足|副業に強いおすすめ講座
以下の講座では、副業に特化したスキルを身につけることができます。
「リスキリングをして副業収入につなげたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
※補助金対象外の講座も含まれます。
| サービス名 | コース名/特徴 |
|---|---|
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ITリスキリング講座の選び方
ここでは、自分に合うITリスキリング講座の選び方を解説します。
講座を選ぶ際は、「学習内容が目的とマッチしているか」「カリキュラムとサポートが自分のレベルに合っているか」を確認することが重要です。
ITリスキリング講座の選び方
ポイント1.学ぶ目的と必要なスキルを明確にする
ITリスキリング講座を受講する際は、「学ぶ目的を達成するためにどのようなスキルを習得すべきか」を考えましょう。
大切なのは、以下のように転職・副業・業務効率化といった目的に反映しやすいスキルを選ぶことです。
| 目的 | スキル |
|---|---|
| 転職 | プログラミング、クラウド、データ分析 企業需要が高く、キャリアアップや転職に有利 |
| 副業 | プログラミング、生成AI ホームページ・イラスト・動画・文章作成などの副業に活用しやすい |
| 業務効率化 | データ分析、生成AI 業務データ分析・予測、レポート作成・資料作成の効率化に直結 |
目的が曖昧なまま学習内容を決めてしまうと、期待する効果を得られない可能性があるため、注意が必要です。
まずは「なんのためにITリスキリングをするのか」「スキルを習得してなにを実現したいのか」を明確にし、目的にあわせて学ぶスキルを検討しましょう。
おすすめ講座
ポイント2.カリキュラムの内容とレベルを確認する
ITリスキリング講座を選ぶ際は、カリキュラムの内容とレベル感をしっかりと確認しましょう。
「未経験者向けか」「ある程度知識がある人向けか」をチェックすることで、挫折を防ぎ効果的に学習を進められます。
なお、公式サイトで「未経験者向け」と書かれていても、理解度や進めやすさは人によって異なります。
無理なく学習を進めるためには、サンプル教材やカリキュラムの章立てを確認し、自分が内容を理解できそうか確認しましょう。
また、カウンセリングや無料体験に参加し、講師から詳しい話を聞いてみることも手段のひとつです。
ポイント3.学習サポートの充実度を確認する
ITリスキリング講座を選ぶ際は、学習サポートの充実度も確認しましょう。
学習支援の内容はスクールによってさまざまですが、以下は挫折を防ぐために特に重要なサポートです。
特に重要なサポート内容
- いつでも質問できるチャット・掲示板
- 課題や演習の添削・レビュー
- 学習について相談できるメンタリング・面談
- 学習進捗管理をサポートしてくれる体制
サポート体制についてはスクールの公式サイトに記載されていることが多いので、必ず確認しておきましょう。
また、SNSや口コミサイトで受講者のリアルな声をチェックしてみるのもおすすめです。
ITリスキリングの進め方・学習のロードマップ
ここでは、ITリスキリングを効果的に進める方法を解説します。
ITリスキリングの進め方
ステップ1.学習の目標を決める
ITリスキリングを始める際は、まず学習の目標を明確にすることが大切です。
「学習してどんなキャリアを実現したいか」「どのようなことを達成したいか」を具体的に言語化しておくと、迷わず学習を進めやすくなります。
たとえば以下のような目標を決めることで、自分に必要なスキルや学習すべき内容が見えてきます。
学習目標の具体例
- Webエンジニアとして転職したい→HTML/CSS、JavaScriptなどの基本的なWeb開発スキルを学ぶ
- クラウドエンジニアとして転職したい→AWSやAzureの基礎知識、サーバー構築や運用スキルを学ぶ
- データ分析力を身につけて営業成績を上げたい→Pythonを使ったデータ分析、可視化のスキルを学ぶ
- 生成AIで動画コンテンツを作成して副業を始めたい→AIツールの使い方や動画編集、マーケティングの基礎を学ぶ
また、大きな目標を決めた後は、小さな目標を細かく決めることで学習のモチベーションを保ちやすくなります。
Web開発であれば「まずHTML/CSSを学び、その後JavaScriptで動的な機能を作れるようになる」というように段階的に学習目標を立てるのがおすすめです。
※おすすめの講座は、こちらからご確認ください。
ステップ2.学習方法を決める
目標が決まったら、次は学習方法を決めましょう。
学習方法には、おもに「独学」と「講座・ITスクールの受講」がありますが、人によって向き・不向きがあります。
以下にそれぞれのメリット・デメリットをまとめたので、どちらが自分に適しているか考えてみてください。
| 学習方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 独学 |
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| オンライン講座・ITスクール |
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まとまった学習期間を確保するのが難しく、1年以上など長期的に自分のペースで学習したい方には独学がおすすめです。
また、独学に不安がある方や、転職や副業のサポートを希望する方にはオンライン講座・ITスクールの受講がおすすめです。
ステップ3.アウトプットで理解を深める
ITリスキリングでは、学んだ知識を実際に手を動かしてアウトプットすることが重要です。
手を動かしてみるとエラーやバグなどさまざまな問題に直面しますが、一つひとつ考えて解決していくことで理解が深まり、実践力が身につきます。
アウトプットの方法は学習分野によって異なりますが、いずれの場合も「知識の習得→実践」を繰り返すことが大切です。
アウトプットの具体例
- Web開発→サンプルサイトを作ってHTML/CSS、JavaScriptの挙動を確認する
- クラウド/インフラ→仮想環境でサーバー構築や設定を試す
- データ分析→データを集めて分析し、グラフやレポートを作成する
- 生成AI→AIツールを使ってコンテンツを作ったり、実務での活用を想定してプロンプトを入力してみる
ステップ4.学んだスキルを活用して目標の達成につなげる
学習がひととおり完了した後は、学んだスキルを活用して目標・目的の達成につなげましょう。
転職や副業が目標の場合は、ポートフォリオをつくったり、資格を取得して学習の成果を見える化するのがおすすめです。
学習の成果を目に見える形にすることで、選考や案件獲得が有利に進みやすくなります。
また、業務効率化が目的の場合は、仕事の一部を自動化してみるなど、学んだスキルを実務に活かすとよいでしょう。
なお、「RUNTEQ|Web開発スタンダードコース」「SAMURAI ENGINEER|クラウドエンジニア転職コース」など、一部のITスクールでは転職のサポートを受けることも可能です。
目標を最短距離で達成するためには、ぜひITスクールのサポートも活用してみてください。
ITリスキリングを行うメリット
「ITリスキリングに興味があるけど、時間とお金をかける価値はある?」と疑問に思っている方も多いと思います。
ここでは、ITリスキリングを行うメリットを解説するので、自分にとっての必要性を判断する参考にしてください。
ITリスキリングのメリット
メリット1.キャリアの選択肢が広がる
ITリスキリングを行う大きなメリットのひとつが、キャリアの選択肢が広がることです。
新しいスキルを身につけることで、現在の職場で新しいポジションに就いたり、他の職種に転職しやすくなります。
DX化やAIの進展が進む近年、キャリアの選択肢を広げることは、市場のニーズに柔軟に対応できる力を身につけることにつながります。
キャリアの安定性を向上させたい方や、働き方の選択肢を広げたい方にとってITリスキリングは非常に有効な手段といえるでしょう。
メリット2.年収アップの可能性がある
ITリスキリングをして新たなスキルを習得することで、年収を高められる可能性があります。
実際に、IT・デジタル職への転職の場合、リスキリングを実施した人のほうが、していない人よりも賃金上昇者の割合が高いことがわかっています。(参照元:厚生労働省 IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業 調査報告書|2023年調査)
これは学習によって得た知識やスキルが、転職時の評価につながっていると考えられます。
また、IT関連のスキルは副業でも活用しやすく、本業にプラスして仕事をすることで年収が高まるケースもあります。
近年では「生成AI×コンテンツ制作」で副業収入を得ている人も多いので、気になる方は情報収集してみてはいかがでしょうか。
「AIを使った副業は稼げない?初心者が稼ぐ方法やおすすめのツールを紹介」では、生成AIを活用した副業について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
メリット3.自分の市場価値を高められる
ITリスキリングは、転職市場や労働市場において自分の価値を高めることにもつながります。
企業からの需要が高いスキルを習得することで、差別化ができ、転職の競争力が高まるケースも多いです。
現職がITと関連がない場合は、「既存のスキル」+「ITスキル」を持つことで、自分の強みを活かしつつ、市場価値をさらに高められるでしょう。
特に、クラウドやAIを扱える人材は企業から需要が高い傾向にあります。
これらは専門知識が必要なため、リスキリング後にすぐ成果が出るとは限りませんが、継続して学習することで将来的なキャリアアップにつながる可能性があるでしょう。
ITリスキリングを行うデメリット・注意点
ITリスキリングを行う際は、以下の点に注意しましょう。
ITリスキリングのデメリット・注意点
デメリット1.時間とコストがかかる
ITリスキリングをして新しいスキルを習得するためには、学習にかける時間と費用が必要です。
たとえば、ITリスキリング向けの講座を受講する場合、数ヶ月~半年以上の学習期間がかかることが多いです。
カリキュラムによって異なりますが、毎日1~2時間程度の学習を継続して行う必要があるため、仕事や家事に支障が出る可能性もゼロではありません。
また、ITスクールや講座を利用して学ぶ場合は、十数万~数十万円の受講料がかかる可能性があります。
ITリスキリングを始める際は、あらかじめ「どのくらいの学習時間を確保できるのか」「予算はどのくらいか」を明確にしておきましょう。
学習コストを抑えたい場合は…
学習にかかる費用を抑えたい場合は、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」や「専門実践教育訓練給付制度」といった補助金制度を活用することも手段のひとつです。
デメリット2.転職や副業といった目的を達成できない場合もある
ITリスキリングによりキャリアの幅を広げることは可能ですが、必ずしも転職や副業で成功できるとは限りません。
特に学習内容と現場で求められるスキルが異なっていると、転職や副業の市場で評価されにくくなります。
そのため、ITリスキリングをして転職や副業を目指す場合は、市場で求められているスキルを把握し、学習内容を計画的に選ぶことが重要です。
自分が何を学ぶべきかわからない場合は、幅広い分野のコースを提供している「SAMURAI ENGINEER」に相談してみるとよいでしょう。
デメリット3.ITスキルは継続的なアップデートが必要
IT分野は技術の進化が非常に速く、学んだ知識やスキルが数年で古くなってしまう可能性があります。
そのため、リスキリングで基礎を身につけた後も、新しい技術やツールを積極的にアップデートする姿勢が求められます。
特にAI・クラウドなどの分野は変化が激しく、情報収集や自己学習を怠るとスキルが陳腐化するリスクがあるため注意が必要です。
ITリスキリングをしてキャリアを向上させたいのであれば、最新技術のキャッチアップを継続的に行いましょう。
ITリスキリングについてよくある質問
ITリスキリングのQ&A
ITリスキリングにおすすめの資格は?
また、エンジニア経験があり、実践的なスキルを証明したい場合は以下のような資格がおすすめです。
IT資格について詳しく知りたい方は、「エンジニアにおすすめのIT資格一覧」をご覧ください。
ITエンジニアにおすすめのリスキリングは?
現役エンジニアの方がリスキリングをするならば、以下のような分野がおすすめです。
- クラウド
- AI
- データ分析
- セキュリティ
- DevOps・自動化
上記の分野は需要が高く、スキルを習得することでキャリアの選択肢を広げやすいです。
なお、リスキリングをする際は自分の経験をもとに学ぶ分野を決めるのがおすすめです。
たとえば、インフラ経験がある人はクラウドやセキュリティ、開発経験がある人はDevOps・自動化を学ぶことで、新しく習得したスキルを活用しやすいでしょう。
ITリスキリングで人気のスキルは?
近年のITリスキリングでは、生成AIの活用スキルが注目されています。
生成AIは業務効率化やコンテンツ作成に活用でき、副業でも役立ちます。
また、比較的短期間で学びやすいため、すぐに活かせるスキルを身につけたい方にもおすすめです。
生成AIの活用方法を学べるスクールをチェックしたい方は、「生成AIスクールおすすめ比較」もあわせてご覧ください。
ITリスキリングにかかる期間は?
ITリスキリングにかかる期間は人によって異なりますが、ITスクールの講座を受講する場合は数ヶ月~1年以内が一般的です。
受講期間が決まっているスクールも多いため、「1日にどのくらい学習時間を確保できるのか」を確認しておきましょう。
ITリスキリング後の転職活動の進め方は?
ITリスキリング後は、学んだ内容をポートフォリオとしてまとめ、未経験歓迎の求人に応募しましょう。
ITスクールの転職コースを受講した場合は、ポートフォリオの添削・求人紹介・選考対策といったサポートを受けられるケースが多いです。
独学でリスキリングを行った場合は、転職エージェントを活用してポートフォリオのブラッシュアップや求人探しのサポートを受けるとよいでしょう。
「IT未経験者におすすめの転職エージェント」では、未経験からのIT転職をサポートしてくれるサービスを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
ITリスキリングは、将来に対する不安を解消する有効な手段のひとつです。
キャリアや収入を向上させるためには、転職・副業・現職での業務活用など自分の目的に合ったITスキルを習得しましょう。
また、効率よくリスキリングをするためには、ITスクールを受講するのもおすすめです。
以下に本記事で紹介したおすすめの講座をまとめたので、ぜひ気になるスクールをチェックしてみてください。
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