IT エンジニアの代表的な職種であるシステムエンジニアについて、Web 上では「やめとけ」「きつい」といった意見も見られます。
実際、システムエンジニアには向き・不向きがあるため、転職を考えている場合は自分に適性があるのか十分に考えることが大切です。
この記事では、システムエンジニアはやめとけといわれる理由や、向いている人・向いていない人の特徴を解説するので、ぜひ参考にしてください。
システムエンジニア(SE)はやめとけといわれる 7 つの理由
システムエンジニア(SE)は、クライアントのニーズに基づきシステムの設計・開発・運用・保守を行う職種です。
プロジェクト全体に関与するため、きつい部分も多く、Web 上では「転職するのはやめとけ」といわれることも少なくありません。
ここでは、システムエンジニアはやめとけといわれる具体的な理由を紹介します。
システムエンジニアはやめとけといわれる理由
理由1.「納期前は業務が集中しがち」残業が増えることがある
システムエンジニアは、納期を守るために長時間の残業が生じることがあります。
システム開発はタイトなスケジュールを組まれることも多く、特に納期直前は業務が集中しがちです。
稀ではありますが、徹夜での作業が生じるなど、肉体的・精神的に負担を感じることもあります。
疲労やストレスが続くと、仕事へのモチベーションが低下し「システムエンジニアをやめたい」と感じる場合もあるでしょう。
近年では働き方改革により残業削減の流れがあるものの、納期前の長時間残業が常態化している企業もあるのが現状です。
このような現状から、「システムエンジニアはきつい」「やめとけ」といわれることがあります。
理由2.「この仕事間に合うの?」常にプレッシャーを感じる
システム開発では常に納期を意識する必要があり、プレッシャーを感じやすいです。
特にプロジェクトの進行が遅れている場合、遅れを取り戻すために急いで業務を行うことになります。
状況によっては時間的な余裕がなくなり、焦りや不安を感じることもあるでしょう。
また、開発の現場では予期せぬ問題やトラブルが発生して業務を計画通りに進めることができなくなる場合もあります。
システム開発のタイトなスケジュールは時間に追われるのが苦手な人にとって大きな負担になるため、「転職するのはやめとけ」といわれることがあります。
理由3.「緊急対応お願いします!」トラブルに振り回される日々
システムエンジニアの仕事では、緊急の対応が生じることも少なくありません。
特に運用・保守のフェーズは、ユーザーが実際にシステムを使っているため、予期せぬトラブルに迅速に対応する必要があります。
現場にトラブル対応できる人がいない場合は、システムエンジニアに緊急の連絡がきて休日出勤せざるを得ないケースもあるでしょう。
また、トラブル対応に時間をとられて計画していた業務が後回しになってしまうこともあります。
臨機応変な対応が求められるため、「柔軟性や適応力がない人はシステムエンジニアになるのはやめとけ」といわれやすいです。
理由4.「学ばないと置いていかれる」終わらない勉強のプレッシャー
新しい技術が次々と生まれる IT 業界では、常に勉強をして知識をアップデートする必要があります。
システムエンジニアになる前はもちろん、なった後も継続的に学び続ける必要があり、終わりのない勉強にプレッシャーや負担を感じやすいです。
人によっては休日や余暇の時間を勉強に充てることもあり、プライベートと仕事の境界が曖昧になってしまう場合もあります。
また、IT 技術は日々進化しており、最新の技術を習得しなければ業務についていけなくなる恐れがあります。
システムエンジニアには自ら積極的に学び続ける姿勢が求められるため、勉強が苦手な人や、IT 技術に興味がない人は「やめとけ」といわれやすいです。
理由5.「がんばってるのに給料が上がらない」報酬に不満を感じることも
「日々の業務や自己研鑽に多くの労力を費やしているのに、なかなか給料が上がらない」と感じるシステムエンジニアは少なくありません。
特に多重下請け構造の中で働いていると、各層で受注金額からマージンが引かれ、下請け企業のシステムエンジニアは十分な給料を得られないことがあります。
成果を上げても報酬に反映されにくく、なかなか給料が上がらない現実に直面すると「やめたい」「しんどい」と感じてしまうでしょう。
なかでも SES は、複雑な多重下請け構造により商流が深くなりやすく、差し引かれるマージンが多いため「やめとけ」といわれることが多いです。
多重下請け構造とは?
多重下請け構造とは、元請けが外注した業務を下請け企業がさらに外注し、2 次請け、3 次請けと業務が多層化する仕組みです。
この構造では各層でマージンが引かれるため、下層ほど受注金額が低くなる傾向があります。ただし、IT 業界全体がこの問題を抱えているわけではなく、企業構造や給与水準を把握すれば、適切な給与を設定している企業を見極めて転職することは可能です。
理由6.「これ今からできますか?」クライアントに無理な要求をされがち
システムエンジニアの業務では、クライアントから無理な要求をされることもあります。
たとえば「納期直前に機能追加を求められる」「納期の大幅な短縮を求められる」など、業務に大きな負担がかかる要求も少なくありません。
クライアントの期待に応えるために無理を重ねることになり、精神的・肉体的に疲労してしまう場合もあります。
また、IT 知識がないクライアントとのコミュニケーションでストレスを感じることも多いです。
クライアントの要望が現実的でない場合や、予算感に対する理解が不足している場合は、1 から説明をして擦り合わせを行う必要があります。
高いコミュニケーション力が求められるため、「コミュ力がない人が SE になるのはやめとけ」といわれることも多いです。
理由7.「またこの作業か」単調でつらい仕事も少なくない
システムエンジニアに華やかなイメージを持っている人もいますが、実際には繰り返し同じ作業が続く場面も多いです。
たとえば、システムのリリース前には結合テストや総合テストを何度も繰り返し行うなど、業務が単調になりがちです。
テストは開発において大切な工程ですが、「またこの作業か……」と仕事のモチベーションが低下してしまうケースも少なくありません。
特に新人の時期はテストを任されることが多く、バグチェックやログの確認など単調な作業が続きやすいです。
システムエンジニアに限らず、IT エンジニアの仕事は地道な作業が多いため「根気や忍耐力がない人はやめとけ」といわれることが多いです。
注意
紹介したような理由から「SE はやめとけ」といわれることもありますが、近年では働き方改革により労働環境が改善されている企業も多いです。
転職を検討している場合は、ネガティブな意見だけで判断せず、各企業の働き方や勤務体制について確認することが重要です。
システムエンジニア(SE)はやめとけといわれる人の特徴
システムエンジニアの仕事はきつい部分も多く、人によっては適性がないこともあります。
ここでは、システムエンジニアにあまり向いていない人の特徴を解説するので、転職すべきかどうか判断する参考にしてください。
システムエンジニアに向いていない人の特徴
特徴1.環境の変化に対応できない
システムエンジニアの仕事は状況や環境がしばしば変わるため、変化に柔軟に対応できない人にはおすすめできません。
特に開発中は仕様変更や技術的なトラブルが発生することが珍しくなく、対応力がないと、プロジェクト全体の進行に支障をきたしてしまいます。
たとえば、急な要件変更や納期短縮に直面した際、適応力が不足していると、納期に間に合わせるための調整や効率的な問題解決が難しいでしょう。
また、チーム構成や業務環境が変わることもあり、こうした変化に柔軟に適応できないと、チーム全体の効率に影響を及ぼす恐れがあります。
システムエンジニアには、クライアントの要求に合わせてアプローチをアップデートする柔軟性が必要不可欠です。
特徴2.細かで地道な作業が苦手
システムエンジニアの仕事は細かな作業や反復作業も多いため、コツコツとした作業が苦手な人は注意が必要です。
プロジェクト全体に携わる SE は華やかな仕事に感じられるかもしれませんが、地道で根気のいる作業も少なくありません。
たとえば、システムの設計や運用管理・環境整備を行う際は、細かな確認が必要で長時間の集中が求められます。
システムが正しく動作するためには細かな確認作業が不可欠であるため、「地道な作業が嫌い」という人はシステムエンジニアに向いていないでしょう。
特徴3.自ら学び続ける姿勢がない
システムエンジニアは、常に新しい技術やツールや開発手法に対応しなければなりません。
そのため、勉強が苦手な人や自ら学ぶ姿勢がない人には向いていない職業といえます。
IT 業界は進化のスピードが非常にはやく、数ヶ月で新しい技術が登場したり、業界のトレンドが変化したりすることが日常です。
新しいことを学び続ける意欲がない人は、仕事に追いつけず、業務でのパフォーマンスが低下してしまう可能性があるでしょう。
特に未経験者の場合、技術面での着実な成長が求められるため、学ぶ意欲が欠けていると早い段階で行き詰まることが考えられます。
システムエンジニア(SE)に向いている人の特徴
システムエンジニアはプロジェクトを円滑に進める力がある人に向いている職業です。
ここでは、システムエンジニアに適性がある人の特徴を解説します。
システムエンジニアに向いている人の特徴
特徴1.柔軟性や適応力がある
システムエンジニアはプロジェクト全体に携わり、さまざまな課題を解決するため、柔軟性や適応力が求められます。
たとえば、要件定義の後に機能の追加を要求された場合、仕様変更に柔軟に対応し、設計や実装方法を再調整する必要があります。
また、進捗状況に応じてタスクの優先順位を変更したり、納期を守るために作業の進行方法を見直したりする能力も必要です。
開発の進捗を俯瞰し、状況に応じて適切な判断ができる人は、チーム全体の生産性向上やプロジェクトの成功に貢献できるでしょう。
特徴2.物事を論理的に考えて問題を解決する力がある
システム開発ではトラブルがつきものであるため、物事を論理的に考えて問題を解決する力が必要です。
たとえばシステムの不具合が発生した際に問題を解決するためには、まず事実を整理し、問題の根本原因を論理的に特定する必要があります。
その後、問題を解消するための解決策を複数検討し、最適な手順で対応することが求められます。
予期せぬ不具合や要件通りに機能が動かないトラブルは開発の現場でよくあるため、物事を冷静に分析して解決する能力は必要不可欠です。
論理的な思考を活かした問題解決が得意な人は、プロジェクト全体の品質向上に貢献できるでしょう。
特徴3.コミュニケーション能力が高い
システムエンジニアは、開発チームやクライアント、他の部門との連携を行うため、コミュニケーション力があることも重要です。
プロジェクト進行中は、要件定義・進捗報告・課題解決に関する意見交換など、さまざまな場面で他者と頻繁にやりとりを行います。
また、クライアントやチームメンバーとの対話では、相手の意図を正確に理解し、自分の考えを明確に伝える能力が必要です。
チームでの協力が必須のシステム開発において、円滑なコミュニケーションができる人は、プロジェクトのスムーズな進行を支えることができるでしょう。
システムエンジニアの向き・不向きについてさらに詳しく確認したい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】システムエンジニア(SE)に向いている人の特徴7選!適性や向いていない性格も解説
「やめとけ」は本当?システムエンジニア(SE)のリアルな実情
「システムエンジニアはやめとけ」という声もありますが、ネガティブな要素だけをみて転職しないと決めるのはおすすめしません。
ここでは、システムエンジニアの良い部分やメリットも含めたリアルな実情を解説します。
システムエンジニアのリアルな実情
平均年収は高い傾向にある
システムエンジニアの平均年収は、他の職種と比較すると高い傾向にあります。
実際に、転職サービス「doda」のデータでは、他の職種と比較して IT エンジニアや SE/プログラマの平均年収が高くなっています。
職種 | 平均年収 |
---|---|
ITエンジニア全体 | 452万円 |
SE/プログラマ | 422万円 |
IT以外も含む全職種 | 414万円 |
(参照元:doda|2022年9月~2023年8月調査)
さらに、SE の上位職にあたるプロジェクトマネージャー(PM)の平均年収は 691 万円であるため、キャリアアップにより高年収を目指すことも可能です。
一部では「システムエンジニアは給与が上がらない」という意見もありますが、それは一概にいえることではありません。
新しい技術を習得したり、より大きな責任を担うポジションに就いたりすることで、収入を増やすチャンスは十分にあります。
ただし、スキルアップを怠ると昇給が難しくなる場合もあるため、IT のトレンドをキャッチアップして自己研鑽する姿勢が重要です。
働き方改革により長時間労働が改善されている企業もある
働き方改革により、長時間労働の改善や残業削減に積極的に取り組んでいる企業も増えています。
実際に、人事総合メディア「日本の人事部」が IT エンジニアに対して行った調査では、約 4 割が「働き方改革により長時間労働が改善した」と回答しています。
(引用:日本の人事部|2020年11月5日~2020年11月11日調査)
従来のような過重な労働環境が問題視され、ノー残業デーやフレックスタイム制度を導入する企業も多いです。
「SE =長時間労働」というイメージがあるかもしれませんが、働き方改革に取り組んでいる企業に転職すれば、整ったワークライフバランスで働くことができるでしょう。
将来性に期待できる
システムエンジニアの需要は今後ますます高まると予測されています。
近年ではクラウド技術・セキュリティ・システムの最適化に対するニーズが増加しているため、システム全体を設計・構築する SE の需要も高い状態が続くでしょう。
また、IT 業界は人手不足が続いており、経済産業省による推計では「2030 年までに 40 万人~ 80 万人の規模で IT 人材が不足する懸念がある」と試算されています。
「SE の仕事は AI に代替される」という意見もありますが、上記のデータをみると高度な IT スキルやヒューマンスキルを持つ人材は今後も必要とされると考えられます。
特にビッグデータ・IoT・人工知能の活用を担う先端 IT の需要拡大が見込まれているため、新たな技術に挑戦しながらスキルアップを図るとよいでしょう。
未経験からシステムエンジニア(SE)に転職する方法
未経験からシステムエンジニアに転職する際は、キャリアを明確にして自分にマッチする企業を選ぶことが重要です。
ここでは、転職活動の方法や押さえておくべきポイントについて解説します。
未経験からシステムエンジニア(SE)に転職する方法
ポイント1.目指すキャリアを明確にする
システムエンジニアには幅広い業務があり、それぞれ求められるスキルや働き方が異なるため、目指すキャリアを明確にすることが重要です。
方向性を決めずに転職するとミスマッチが生じるリスクがあるため、「自分が何を作りたいのか」「どんな働き方がしたいのか」を考えておきましょう。
以下にシステムエンジニアのおもな種類をまとめたので、まずは目指す分野について考えてみてください。
分野 | 特徴 |
---|---|
業務システム開発系 |
|
インフラ系 |
|
クラウドシステム開発系 |
|
Webサービス開発系 |
|
Webシステム開発系 |
|
Webアプリケーション開発系 |
|
また、将来的なキャリアビジョンを明確にすることも欠かせません。
「PM などのマネジメント職」「特定の分野に特化したスペシャリスト」「広範なスキルを持つゼネラリスト」など、将来どのように活躍したいのかも考えてみてください。
まずはプログラマーを目指すことも手段のひとつ
システムエンジニアはプロジェクト全体に携わるため、IT 経験者が歓迎されやすいです。
そのため、「未経験から応募できる求人が見つからない」「なかなか内定を獲得できない」といったケースもあるでしょう。
未経験からシステムエンジニアになるのが難しいと感じた場合は、まずプログラマーとして経験を積むことも手段のひとつです。
プログラマーとしてシステム開発の経験を積めば、未経験から転職するよりもスムーズに SE を目指しやすくなります。
ポイント2.基本的な IT 知識を身につける
未経験からシステムエンジニアを目指す際は、基本的な IT 知識を身につけておきましょう。
ITの基本的な知識がないと研修中に専門用語の意味を理解できず、スキル習得に時間がかかってしまう可能性があります。
反対に、ある程度の知識があると入社後の学習がスムーズに進みやすく、より早く業務に慣れることができるでしょう。
ゼロから IT を学ぶのであれば、以下のような方法で勉強するのがおすすめです。
- 基本用語を覚える
「サーバー」「データベース」「プログラミング言語」など、IT 業界で使われる基本用語を学ぶ。 - 簡単なプログラミングを体験する
無料のプログラミング学習サイト(例:Progate、ドットインストール)を活用して基礎的なコードを書いてみる。 - IT 関連の資格を取得する
IT 資格の登竜門「IT パスポート」や「基本情報技術者試験」を取得する - 希望業務に必要なスキルを調べて学ぶ
業務システム開発に携わりたいのであれば「Java」「C#」「Spring Framework」「SQL」など
積極的に勉強する姿勢は面接でも好印象を与えやすいので、ぜひ転職活動とあわせて IT の学習も進めることをおすすめします。
【関連記事】エンジニアになるための勉強方法|未経験者におすすめのスクールや独学向け学習サイトも紹介
ポイント3.企業研究を念入りに行う
システムエンジニアとしてミスマッチのない転職を実現するには、企業研究を念入りに行うことが重要です。
仕事内容や働き方は企業によって大きく変わるため、「自分の希望する業務を行えるか」「無理なく働けるか」をしっかりリサーチしましょう。
リサーチする際の具体的なアクションについては、以下を参考にしてください。
- 仕事内容の詳細を確認する
求人情報に記載されている「具体的な業務内容」「配属部署」「キャリアパス」を確認する。 - 職場環境を調査する
社員インタビュー・企業ブログなどを読んで社風や働き方をイメージする。 - 面接で質問する
「新人が一人前になるまでのサポート体制」や「未経験者のキャリアアップ事例」について確認する
また、ブラック企業を避けるためには、残業時間や休日出勤の実態を確認することも大切です。
「転職会議」には現社員・元社員のリアルな口コミが投稿されているので、ぜひチェックしてみてください。
ポイント4.自分の強みをアピールする
未経験からシステムエンジニアを目指す場合、過去に培った経験や努力をどのように活かせるのかアピールすることが重要です。
IT スキルをアピールできなくても、これまでの職種で身につけたスキルや IT への熱意を伝えることで採用の可能性を高められます。
まずは、過去の業務を振り返り、システムエンジニアの仕事で活かせる経験がないか考えてみましょう。
たとえば営業職の経験がある場合、「クライアントとの折衝で培ったコミュニケーション力を要件定義の工程で活かせる」とアピールできます。
また、「未経験から転職するために努力している姿勢」を見せることも大切です。
転職活動中に IT について自主的に勉強していることをアピールすれば、成長意欲をしっかり伝えられるでしょう。
転職の目的や目標も明確にしよう
転職の際には「なぜ SE を目指すのか」「目標はなにか」を明確にしておくことも重要です。
たとえば、「クラウド分野でスキルを磨き、5 年後にはプロジェクトリーダーとしてチームを牽引したい」など具体的な目標を示すと、説得力があり、前向きな印象を与えられます。
システムエンジニア(SE)への転職におすすめのエージェント
未経験からシステムエンジニアに転職する際は、転職エージェントにサポートしてもらうのがおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、以下のような手厚いサポートを受けられるため、転職活動を効率よく進められます。
- 求人紹介
- 求人企業の情報提供
- 応募書類の添削
- 面接対策のサポート
- 面接後のフィードバック
また、相談だけの利用も可能で「システムエンジニアになるべきかどうか迷っている」という場合にも活用できます。
転職エージェントのサービスはすべて無料で利用できるため、転職に興味がある人はぜひ気軽に登録してみてください。
ここからは、システムエンジニアの転職におすすめの 3 社を紹介します。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
ワークポート |
|
リクルートエージェントit |
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doda |
|
ワークポート|ポテンシャル求人が多い
引用元:ワークポート
「ワークポート」は、IT 業界の転職に強みを持つエージェントです。
創業より IT 業界の転職支援に注力してきたことから、独自のコネクションを活かしたポテンシャル求人を多数保有しています。
以下のように、未経験歓迎で研修制度が充実している求人も多いため、IT 未経験から転職するのであれば最優先で登録しておくことをおすすめします。
(引用:ワークポート|2025年1月時点)
また、ワークポートではエンジニアの各職種に精通した「転職コンシェルジュ」が転職活動を親身にサポートしてくれます。
志望動機や応募書類の作成についても丁寧にフォローしてくれるため、初めて転職する人もぜひ利用してみてください。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
---|---|
公式サイト | https://www.workport.co.jp/ |
公開求人数 | 約113,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
有料職業紹介 | 許可番号:13-ユ-040590 |
(最終更新日:2025年2月)
ワークポート公式サイト 口コミや評判はこちらリクルートエージェント IT |業界トップクラスの求人数を保有
引用元:リクルートエージェントIT
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札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡など東京以外の求人も多いため、地方都市で転職を考えている人は優先的に登録しておきましょう。
運営会社 | 株式会社リクルート |
---|---|
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
公開求人数 | 約104,700件 |
非公開求人数 | 約64,100件 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新日:2025年2月)
リクルートエージェントIT公式サイトdoda |マイペースに転職活動を進めやすい
引用元:doda
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- 職種未経験歓迎
- 業種未経験歓迎
- 学歴不問
- 第二新卒歓迎
- 残業 20 時間未満
- フレックス勤務
働き方に関する条件も設けられるため、自分に合う求人をスムーズに探しやすいでしょう。
転職を迷っている段階でも使いやすいサービスなので、システムエンジニアになるかどうか検討中の人もぜひ気軽に利用してみてください。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
公式サイト | https://doda.jp/ |
公開求人数 | 約254,500件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
有料職業紹介 | 許可番号:13-ユ-304785 |
(最終更新日:2025年2月)
doda公式サイト 口コミや評判はこちらシステムエンジニア(SE)に関してよくある質問
システムエンジニアに資格は必要?
システムエンジニアになる際に必須の資格はありませんが、IT やシステム開発に関する資格があると転職活動時に評価されやすいです。
システムエンジニアにおすすめの資格を以下にまとめたので、参考にしてください。
資格名 | 概要 |
---|---|
基本情報技術者試験 |
|
AWS認定クラウドプラクティショナー |
|
情報セキュリティマネジメント試験 |
|
システムアーキテクト試験 |
|
システムエンジニアの年代別の平均年収は?
転職サービス「doda」の調査によると、SE/プログラマの年代別の平均年収は以下のとおりです。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 375万円 |
30代 | 494万円 |
40代 | 581万円 |
50代以上 | 607万円 |
(参照元:doda|2022年9月~2023年8月調査)
システムエンジニアは専門性を高めていくことでキャリアアップが狙える職種です。
さらに高年収を狙いたい場合は、システムエンジニアからプロジェクトマネージャー(PM)を目指すキャリアパスもおすすめです。
【関連記事】IT エンジニア 19 種類一覧!仕事内容や将来性・必要スキル・難易度をわかりやすく解説
文系でもシステムエンジニアになれる?
文系学部出身でも、システムエンジニアになることは可能です。
実際、IT 業界には文系出身者も多いです。
プログラミングやシステム開発のスキルは独学やプログラミングスクールで習得できるため、大学で理系を学んでいなくても問題ありません。
また、システムエンジニアの業務では、プレゼンテーション力やヒアリング力など文系の人が得意とするスキルも役立ちます。
システムエンジニアとプログラマーの違いは?
システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)は、担当する業務の領域に違いがあります。
システムエンジニアはシステムの要件定義・設計・構築・運用・保守を担当し、プログラマーはおもに実装を担当します。
以下に違いをまとめたので、参考にしてください。
項目 | システムエンジニア | プログラマー |
---|---|---|
役割 |
|
|
担当する業務 |
|
|
プログラマーはエンジニアの登竜門的な職種であるため、プログラマーとして経験を積んでからシステムエンジニアを目指すことも手段のひとつです。
【関連記事】未経験からプログラマー転職する方法を紹介!おすすめの言語や難易度も解説
AI に仕事を奪われるって本当?
システムエンジニアの仕事は AI によって取られるどころか、むしろその需要が高まると考えられます。
コード生成やテストの自動化といった業務は、プログラマー寄りの仕事であり、システムエンジニアがメインで担う「設計」や「要件定義」といった部分への影響は少ないです。
それどころか、AI を活用したシステム設計や効率化が求められ、システムエンジニアの役割はますます重要になっています。
AI が仕事を奪うのではなく、活用できるシステムエンジニアが求められる時代です。
AI を取り入れるスキルは市場価値を高めるため、不安より成長のチャンスと捉えましょう。
まとめ
システムエンジニアは、「納期前に残業が増える」「常に勉強しなければならない」といった理由からやめとけといわれることがあります。
しかし、将来性に期待できる職業であり、適性が合えば大きなやりがいを感じられる仕事です。
後悔を防ぐためには「自分に適性があるか」をしっかり見極めたうえで、転職するかどうか考えましょう。
システムエンジニアに 向いていない人 |
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---|---|
システムエンジニアに 向いている人 |
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また、転職すると決めた場合は、転職エージェントに登録して求人探しや選考対策をサポートしてもらうのがおすすめです。
以下のエージェントは未経験者の転職を手厚く支援しているので、ぜひ利用してみてください。
ワークポート |
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リクルートエージェントIT |
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doda |
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