クライアントのニーズに基づきシステムの設計・開発・運用・保守を行うシステムエンジニアは、需要が高く、将来性にも期待できる職種です。
ただし、システムエンジニアの仕事には向き・不向きがあるため、転職を考えている場合は「自分に適性があるかどうか」をしっかり見極める必要があります。
この記事では、システムエンジニアに向いている人の特徴や、未経験から転職する方法を徹底解説するので、ぜひ参考にしてください。
SEに向いている人の特徴
SEに向いていない人の特徴
システムエンジニア(SE)の主な仕事内容
向き・不向きを知るためには、システムエンジニアがどのような業務を担っているのか把握しておく必要があります。
システムエンジニアはクライアントのニーズに基づいてシステムを設計・開発することがおもな仕事です。
具体的な業務内容は、以下のとおりです。
要件定義 | クライアントのニーズをヒアリングし、システムの目的や機能を定義する |
---|---|
基本設計 | システム全体の構成や主要機能を設計し、システムの大枠を決定する |
詳細設計 | 各機能の具体的な仕様を詳細に設計する |
プログラミング(実装) | 設計書に基づいてシステムをコーディングし、実装する(SEはコーディングを担当するプログラマーへの指示やコードレビューを行うことが多い) |
テスト | システムが正しく動作するか確認し、不具合を修正する(単体テストはプログラマー、結合テスト・総合テストはシステムエンジニアが担当することが多い) |
運用・保守 | システムを運用し、必要に応じて保守や改修を行う |
システムエンジニアは上流工程をメインに担当しますが、実装・テスト・運用保守といった下流工程にも携わります。
プロジェクト全体に関与するため、ITの知識はもちろん、コミュニケーション能力やスケジュール管理能力など幅広いスキルが求められる職種です。
システムエンジニア(SE)に向いている人の特徴7選
システムエンジニアはプロジェクト全体に携わるため、幅広いスキルが求められます。
ここでは、システムエンジニアに向いている人の特徴を7つ解説します。
SEに向いている人の特徴
特徴1.論理的にシステム設計や解析ができる人
システムエンジニアの業務であるシステム開発では、論理的な思考能力が必要です。
要件定義や設計の工程では、クライアントの要件を的確に解析し、システム全体の構造を設計する必要があります。
論理的思考力があれば「各機能がどのように機能し、それぞれがどのように連携するか」を明確にすることが可能です。
物事を筋道立てて考えられる人は、要件を整理して効率的で効果的な設計を行えるでしょう。
論理的思考能力は、クライアントの要求に対して最適なソリューションを提案するために必須のスキルです。
特徴2.技術的なコミュニケーションが得意な人
システム開発の過程では、クライアントやチームメンバーとの円滑な情報共有が求められます。
技術的なコミュニケーションが得意な人は、専門的な用語や技術的な概念をわかりやすく説明し、相手の理解を促すことができるでしょう。
たとえば、クライアントに対してシステムの設計や機能を理解しやすく伝えることで、認識のズレを防ぎ、最適なソリューションを提供しやすくなります。
また、チーム内では技術的な課題や進捗状況を明確に伝えることで、プロジェクトの方向性を共有し、スムーズな作業を実現できるでしょう。
技術的なコミュニケーション能力があることで、クライアントやチームメンバーと信頼関係を築きやすくなります。
特徴3.最新技術の習得に意欲的な人
システムエンジニアとして活躍するためには、最新技術の習得が欠かせません。
IT技術は進化のスピードが非常にはやく、新しい技術やツールが次々と登場します。
意欲的に学ぶ姿勢を持つ人は、最新の技術トレンドをしっかりと把握し、必要なスキルを迅速に習得することができるでしょう。特にプログラミング言語やフレームワークはトレンドの移り変わりが激しく、数年で人気が変わることも多いです。
クライアントのニーズをキャッチし、トレンドや技術の進化に応じたシステムを開発するためには、定期的な知識のアップデートが不可欠といえるでしょう。
特徴4.トラブルや仕様変更に柔軟に対応できる人
システムエンジニアの業務では、トラブルや仕様変更に柔軟に対応する能力が必要です。
システム開発の過程では、予期せぬ問題が発生したり、要件が変更されたりすることがよくあります。
急な問題や変更が生じた際、冷静に状況を分析して適切な対策を講じることができる人はシステムエンジニアに向いているといえるでしょう。たとえば、予期せぬバグが発生した場合、迅速に原因を特定して修正策を立てることでプロジェクトの遅延を最小限に抑えられます。
また、クライアントのニーズや市場の変化に応じて仕様が変更された際、方向性を素早く切り替えることができれば、新しい要求に迅速に対応できます。
トラブルや仕様変更に柔軟に対応できる力があると、チームメンバーやクライアントの信頼を得やすいでしょう。
特徴5.バグの解決に粘り強く取り組める人
実装やテストの工程では、バグの解決に粘り強く取り組む姿勢が求められます。
システム開発では、複雑なコードや多様な環境によって予期せぬバグが発生することが少なくありません。
また、発生したバグが一筋縄で解決できない場合、原因を突き止めるためにさまざまな視点からアプローチし、試行錯誤を繰り返す必要があります。
トライアンドエラーを繰り返すことも多いため、根気強く問題解決に向き合う力が必要です。
バグの解決に積極的に取り組む姿勢は、エンジニアとしての技術力向上や、問題解決能力を養うためにも大切な要素といえるでしょう。
特徴6.複数の技術やツールに適応できる人
システムエンジニアとして活躍するためには、複数の技術やツールに適応する能力が重要です。
システム開発の現場では、プロジェクトごとに使用するプログラミング言語・フレームワーク・データベースなどが異なることも少なくありません。
そのため、特定のツールに固執せず、さまざまな技術に柔軟に対応できる人が求められます。
また、複数のツールを扱えるスキルがあれば、効率的かつ適切な技術を選定してプロジェクトに最適な開発環境を整えることができます。
IT業界は技術の幅が広いため、複数の技術に対応できるシステムエンジニアは高く評価されるでしょう。
特徴7.ユーザー視点でシステムを設計できる人
要件定義や設計の工程では、ユーザー視点でシステムを設計する能力が求められます。
システムはクライアントやエンドユーザーが実際に使用するため、使いやすさや直感的な操作性が重視されます。ユーザーの視点に立ってシステムを設計できる人は、単なる技術的なソリューションだけでなく、ユーザーにとって本当に価値のある機能を提供できるでしょう。
また、システムの設計段階でユーザーの視点を取り入れることにより、後々のトラブルや仕様変更のリスクを減らすことも可能です。
ユーザー視点に立ってシステムを設計できるシステムエンジニアは、クライアントからの評価も高くなるでしょう。
システムエンジニア(SE)に向いていない人の特徴7選
システムエンジニアは向き・不向きが大きい職種であるため、適性がないと仕事をつらいと感じてしまいやすいです。
以下に当てはまる場合はシステムエンジニアに向いていない可能性があるので、別の職種を選ぶことも検討しましょう。
SEに向いていない人の特徴
特徴1.細部への注意が不足しがちな人
システム開発では、コードのわずかなミスや設定の不備が大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
そのため、注意力が不足しがちな人にはあまりおすすめできません。
また、細かい部分を見落とす傾向がある人は、バグの発生や不具合の原因に気づけず、プロジェクト全体の進行に影響を及ぼしてしまう恐れがあるでしょう。
大雑把な人や、細部に対する注意が難しいと感じる人は他の職種を選ぶことも検討してみてください。
たとえば「IT営業」や「カスタマーサポート」などは几帳面さよりもコミュニケーション能力が重視されるため、対人スキルがある人におすすめです。
特徴2.技術や環境の変化に適応できない人
IT業界は進化のスピードがはやく、頻繁に新しいツールや技術が登場するため、変化に対応できない人は苦労することが多いでしょう。
特定の技術に固執してしまうと、新しい技術に対する理解が追いつかず、結果的にシステム開発の効率や質が低下する可能性があります。たとえば、新しいフレームワークやプラットフォームが導入された際、柔軟に対応できなければ、プロジェクトの遅延につながってしまうでしょう。
技術や環境の変化に適応する力は、システムエンジニアに限らずIT業界全体で求められるため、変化が苦手な人はIT以外の業種を検討することをおすすめします。
特徴3.仕様変更に柔軟に対応できない人
システム開発ではプロジェクトの進行中に仕様が変更されることがよくあるため、柔軟性に欠ける人は注意が必要です。
急な変更に強いストレスを感じる場合、仕事へのモチベーションが低下してしまう恐れがあるでしょう。開発ではクライアントの要望や市場の変化に伴い、方向性が大きく変わることも多いため、変更を柔軟に受け入れる姿勢が求められます。
予定の変更が苦手な人や、臨機応変な対応が苦手な人は、IT以外の職種を検討したほうがよいでしょう。
特徴4.他人のフィードバックを受け入れられない人
システムエンジニアとして成長するためには、他人のフィードバックを受け入れる姿勢が大切です。
フィードバックはプロジェクトの改善に欠かせないものであり、また自身のスキルを磨くためにも重要です。上司や先輩からのフィードバックを素直に受け入れられない人は、業務に支障を及ぼすだけでなく、自身が成長するチャンスも逃してしまうでしょう。
特にチームでの開発では、他のメンバーの意見を柔軟に受け入れる姿勢が求められるため、自己中心的な考え方を持つ人は注意が必要です。
他人のフィードバックを受け入れる姿勢はどの職種でも求められるため、「指摘やアドバイスは自分が成長するチャンス」と捉え、前向きなマインドを持つことをおすすめします。
特徴5.テストや検証を軽視してしまう人
開発したシステムが期待通りに機能するかどうかを確認するためには、十分なテストが不可欠です。
そのため、テストや検証を軽視する姿勢は危険です。
テストをおろそかにすると、リリース後に重大な不具合が発生し、クライアントやユーザーに多大な迷惑をかけることになりかねません。テストは何度も同じ作業を繰り返す地道な工程ですが、怠ることなくしっかり取り組む姿勢が求められます。
地道にテストや検証を行うことに苦手意識を感じる場合は、システムエンジニア以外の職種を検討したほうがよいでしょう。
たとえば「IT営業」「カスタマーサポート」など、開発業務に直接関わらない職種を検討することも手段のひとつです。
特徴6.納期やスケジュール管理が苦手な人
要件定義・基本設計・詳細設計など開発の各工程では納期が定められているため、スケジュール管理能力は必須です。
システム開発は各工程が互いに関連しているため、1つの工程の遅れが全体の進行に影響を与えることも多いです。納期やスケジュールを守ることができないと、後々の作業が積み重なり、結果的に品質に影響を及ぼす恐れがあるでしょう。
納期に追われるのが苦手な人やスケジュール調整が不得意な人は、システムエンジニア以外の職種も視野に入れることをおすすめします。
特徴7.長期的な運用・保守を考慮できない人
システム開発では、長期的な運用や保守を考慮することが大切です。
システムは導入後も継続的に使用されるため、運用中のサポートや将来的なアップデートを見据えた設計が求められます。
長期的な運用・保守のことを考えずに開発を進めると、後々に大きな問題が発生する可能性があります。たとえば、急な障害が発生した際、運用・保守を意識していないシステムでは迅速な対応が難しくなることがあります。
また、機能のアップデートを行う際も、保守性を考慮していないと再設計や大幅な修正が必要になる可能性があるでしょう。
システムエンジニアには、物事を長期的に見据える視点が必要であることを把握しておきましょう。
補足
システムエンジニアに必要な長期的な視点は、実務経験を通じて身につけることも可能です。
実際のプロジェクトに参加することで開発への理解が深まり、次第に運用面での視野を広げられるでしょう。
そのため、現段階で長期的な運用・保守をイメージできなくても「向いていない」とあきらめる必要はありません。
補足|文系はシステムエンジニアに向いていない?
文系がシステムエンジニアに向いていないということはありません。
システムエンジニアの業務では、理系的な知識だけではなく、プレゼンテーション力やヒアリング力など文系の人が得意とするスキルも大いに役立ちます。
実際に文系出身のシステムエンジニアも活躍しているため、文系だからといって転職をあきらめる必要はないでしょう。
向いているかわからない場合は「適性診断」を受けてみよう
「向いている人の特徴をチェックしても自分に適性があるのかわからない」という人は、適性診断を受けてみるのがおすすめです。
適性診断とは、個々の能力・性格・興味・価値観などを評価し、特定の職業や役割に適しているかどうかを判断するためのテストです。
以下のサイトでは簡単な質問に答えるだけで向いている仕事を診断できるので、ぜひ試してみてください。
サイト名 | 特徴 |
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30の質問に答えることで、「基本性格」「あなたにぴったりの職種」「おすすめのスキル・資格」を診断できる | |
4つの質問に2択で答えることで、性格タイプや向いている仕事を診断できる | |
12の質問に答えることで、向いているエンジニア職種を診断できる |
また、転職のプロ視点から客観的にアドバイスしてもらいたい場合は、「ワークポート」など転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
未経験からシステムエンジニア(SE)になる方法
「システムエンジニアになりたいけど、未経験からだと難しそう」と感じる人もいると思います。
結論、IT業界は人手不足の傾向にあり未経験者の育成に力を入れている企業も多いため、未経験からシステムエンジニアに転職・就職することは可能です。
実際に「レバテック株式会社」がIT人材を採用する企業担当者に対して行った調査では、4割以上が「エンジニア未経験者を採用している」と回答しています。
(引用:レバテックIT人材白書2024 P11)
ただし、ITの基礎知識やスキルがまったくない状態で内定を獲得するのは難しいです。
スムーズに転職するためには、システムエンジニアに必要な基礎知識を身につけてから転職活動に臨みましょう。
ここでは、未経験からシステムエンジニアになる方法を解説します。
未経験からシステムエンジニアになる方法
ステップ1.ITやプログラミング言語の知識を身につける
システムエンジニアを目指す際は、知識の習得から始めましょう。
以下はエンジニアに必要不可欠な知識なので、インターネットや書籍を活用して勉強しましょう。
必要な知識 | 説明 |
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プログラミング言語 |
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フレームワーク |
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開発ツール |
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OSの基礎 |
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データベース |
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ネットワーク |
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システム設計 |
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上記の順で学ぶことで、システムエンジニアに必要な基礎知識を体系的に習得できます。
学ぶプログラミング言語を迷ってしまう場合は、目指す分野や携わりたい業務にあわせて検討してみてください。プログラミング言語 (おもな開発分野) | 特徴 |
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Java (業務システム開発) |
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JavaScript (Web開発全般) |
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C# (Windowsシステム開発) |
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PHP (Webシステム開発) |
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Python (自動化・運用支援開発・機械学習・ディープラーニング) |
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Go (Golang) (クラウドシステム開発) |
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Ruby (Webアプリケーション開発) |
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(平均年収の参照元:プログラミング言語に関する調査(2023年版)|paiza株式会社)
また、プログラミング言語を効率的に学習したい場合は、学習サービスを活用するのがおすすめです。
未経験者におすすめの学習サービス
Progate|環境構築不要ですぐにコードを書ける
「Progate」は、イラスト中心のスライドで学べる学習サイトです。
実際にプロダクトを作りながら学習できるカリキュラムとなっており、手を動かしながら学ぶことができます。
環境構築の必要がなく、ブラウザ上でコードを書いて結果を確認できる気軽さも魅力です。
Progateにはさまざまなコースがあり、「Python」「Java」「JavaScript」など学びたい言語を選んで勉強できます。
有料プランは全ての言語別レッスンが受け放題で、1ヶ月プランであれば1,490円からリーズナブルに受講できます。
「試しにちょっとだけ勉強してみたい」という場合にも活用しやすいサービスなので、ぜひ気軽に利用してみてください。
なお、Progateのカリキュラムは基礎的な内容が中心なので、一通りレッスンを受けた後は次に紹介するようなスクールも受講するのがおすすめです。
運営会社 | 株式会社Progate |
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受講形態 | オンライン |
年齢制限 | なし |
対応地域 | 全国 |
受講料 |
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学べるスキル | HTML/CSS、JavaScript、Python、SQL、Java、Command Line、Command Line、Git、PHP、Rubyなど |
受講期間 | 1カ月~ |
(最終更新日:2024年10月)
progate公式サイト忍者CODE|動画+チャットサポートで効率的に学べる
「忍者CODE」は、動画学習がベースのプログラミングスクールです。
動画学習+チャットサポートのスタイルを導入しており、自分のペースで学ぶことができます。
不明点が生じた際にはチャットでサポートを受けられるため、動画学習にありがちな挫折も防ぎやすいでしょう。
なお、忍者CODEのコースのなかでシステムエンジニアを目指す人におすすめなのが、「Pythonコース」と「Javaコース」です。
コースはさらに2つのプランに分かれており、目的や志向にあわせて選択することが可能です。
- リーズナブルに学べる「独学プラン」
- 転職成功まで一気通貫でサポートしてくれる「転職支援プラン」
費用を抑えて学びたい人には「独学プラン」、転職まで手厚くサポートしてもらいたい人には「転職支援プラン」がおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
運営会社 | 株式会社ラグザス・クリエイト |
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受講形態 | オンライン |
年齢制限 | なし |
対応地域 | 全国 |
受講料 | 98,000円(税込)~ |
学べるスキル | bootstrap・JavaScript・Git HTML/CSS3・ RubyRuby・Figma・MariaDB・Flask・Spring・Java・PHP・MySQ・jQuery・Python |
受講期間 | 無期限 |
(最終更新日:2024年10月)
忍者CODE公式サイトステップ2.ポートフォリオを作成する
未経験からシステムエンジニアを目指す際に、ポートフォリオの作成は必須です。
ポートフォリオとは自身の成果物をまとめた作品集であり、選考時に提示することで採用担当者に基礎的な能力が身についていることをアピールできます。
システムエンジニアを目指す場合、プログラミング言語を用いて開発したアプリケーションやWebサイトを制作実績としてポートフォリオに含めるとよいでしょう。
一般的にポートフォリオに記載する内容は、以下のとおりです。
- 氏名
- 経歴(学歴・職歴・プロジェクト参画経験)
- 扱えるプログラミング言語・フレームワーク・ライブラリ
- 制作実績(アプリケーション、Webサイトなど) **┗**作品に関する説明(使用言語・工夫した点)
- 連絡先
「テストの工数を削減できるようにした」「自動化、モジュール化した」など、設計で工夫したところをしっかりとアピールしましょう。
なお、完成したポートフォリオは「GitHub」にコードを公開し、企業が見られる状態にしておくのがおすすめです。
GitHub利用時の注意点
- 業務で作成したコードを使い回さず、ポートフォリオ用に別のコードを準備する
- 質の低いコード(例:簡単すぎるコードやバグが多いコード)は掲載しない
ステップ3.未経験可の求人を探す
ポートフォリオを作成した後は、未経験可の求人を探しましょう。
システムエンジニアの求人は開発経験やIT業界での経験が求められる求人も多いため、募集要項をしっかり確認することが大切です。
以下のように「完全未経験可」と記載されている求人や、開発の実務経験が求められない求人を探しましょう。
(引用:ワークポート|2024年10月時点)
また、未経験者の転職では研修制度や教育体制に着目することも重要です。
研修に関しては、3ヶ月以上かけてじっくり学べるのが望ましいです。
研修期間が終了した後も勉強会などを行っている企業であれば、継続的にスキルアップしやすいでしょう。
なお、未経験可の求人を効率よく探したい場合は、「ワークポート」などの転職エージェントを活用して求人を紹介してもらうのがおすすめです。
まずはプログラマーを目指すことも手段のひとつ
システムエンジニアはプロジェクト全体に携わるため、エンジニア経験者が歓迎されやすいです。
そのため、「完全未経験から応募できる求人が見つからない」「なかなか内定を獲得できない」といったケースもあるでしょう。
未経験からシステムエンジニアになるのが難しいと感じた場合は、まずプログラマーを目指すことも手段のひとつです。
プログラマーはエンジニアの登竜門的な職種であるため、未経験可の求人も多く見受けられます。以下の記事では未経験からプログラマーになる方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】未経験からプログラマー転職する方法を紹介!おすすめの言語や難易度も解説
システムエンジニア(SE)への転職におすすめの転職エージェント
未経験からシステムエンジニアに転職する際は、転職エージェントにサポートしてもらうのがおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、求人紹介はもちろん、応募書類の添削や面接対策など幅広いサポートを受けられます。
志望動機を作成するコツや、他職種での経験をアピールする方法も教えてくれるなどメリットが多いため、ぜひ活用してみてください。
ここでは、未経験者の転職を手厚くサポートしてくれる3社を紹介します。
サービス名 | 特徴 |
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ワークポート|ポテンシャル採用を狙える求人が多い
「ワークポート」は、IT業界の転職に強みを持つエージェントです。
創業よりIT業界の転職支援に注力してきたことから、独自のコネクションを活かした求人も保有しています。
特にポテンシャル採用の求人が多いため、若さを武器に転職したい20代におすすめです。また、ワークポートでは各業種と職種に精通した「転職コンシェルジュ」が転職活動を親身にサポートしてくれます。
IT業界やシステムエンジニアの職種に詳しいコンシェルジュが相談に乗ってくれるため、転職を検討中の人はぜひカウンセリングを受けてみてください。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
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公開求人数 | 約106,600件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新日:2024年10月)
ワークポート公式サイト 口コミや評判はこちらリクルートエージェント|業界トップクラスの求人数
「リクルートエージェント」は、業界トップクラスの求人数を保有する転職エージェントです。
IT系の求人も多く、2024年10月時点では「SE・ITエンジニア×未経験可」の求人を4,000件以上保有しています。(※非公開求人含む)
求人紹介の際にはITに詳しいアドバイザーが求職者の希望や興味関心にマッチする求人を提案してくれるため、転職活動をスムーズに進めやすいでしょう。
また、リクルートエージェントは全国各地の求人を保有していることも強みのひとつです。
札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡など首都圏以外の求人も保有しているので、地方で転職を考えている人もぜひ利用してみてください。
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
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公開求人数 | 約476,700件 |
非公開求人数 | 約87,200件 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新日:2024年10月)
リクルートエージェント公式サイトdoda|自分のペースで転職活動を進めやすい
「doda」は、転職エージェントと転職サイト、両方の機能を兼ね備えた転職サービスです。
エージェントと面談せず、自分で求人を探して直接応募することもできるため、転職活動をマイペースに進めやすいでしょう。
「アドバイザーとやり取りするのは面倒」「必要なときだけサポートを受けたい」という人に特におすすめのサービスです。
また、dodaは求人検索機能が充実しており、以下のような細かな希望条件を設定できます。
- 職種未経験歓迎
- 業種未経験歓迎
- 学歴不問
- 第二新卒歓迎
- 社会人経験10年以上歓迎
自分の状況に合わせて条件を設けられるため、20代はもちろん、30代以上の人も未経験歓迎の求人を探しやすいでしょう。
臨機応変な使い方ができるサービスなので、転職を迷っている人もぜひ気軽に利用してみてください。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 約200,000件以上(非公開求人を含む)件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
(最終更新日:2024年10月)
doda公式サイトシステムエンジニアの仕事に活かせるスキル・経験
未経験からの転職では、これまでの仕事で身につけたスキルをアピールしてプロジェクトに貢献できることを伝えましょう。
以下のような経験は、システムエンジニアの業務でも大いに役立ちます。
顧客対応スキル
顧客対応力は、クライアントの課題を理解して最適な提案を行うために重要なスキルです。
未経験からの転職において、顧客対応の経験があることは強みになります。
たとえば、販売・営業職等で培った「顧客のニーズを聞きだす力」や「最適な解決策を提案する力」は、要件定義の工程で役立ちます。
選考では、「過去にどのように顧客の問題を解決したか」など具体的なエピソードを交えてスキルがあることをアピールしましょう。
業界知識
医療・金融・製造など業界の専門知識は、システムの要件定義を行う際に非常に役立ちます。
特定の業種に関する深い知識があると、顧客のニーズや業務フローを理解しやすいため、より適切なシステム提案が可能になります。また、異なる業種の用語や慣習に精通していることで、クライアントとのコミュニケーションも円滑になるでしょう。
選考では、 他業種での経験とシステム開発の関連性を強調することがポイントです。
たとえば「製造業での顧客ニーズを理解しているため、ユーザー視点のシステム開発を行える」などとアピールすると効果的です。
マネジメントスキル
マネジメントスキルはチームのパフォーマンス向上に役立つため、大きな強みとなります。
たとえば、チームをまとめ目標を達成した経験は、システム開発においてメンバーのタスク管理や進捗確認に応用できます。
他の業種でのマネジメント経験であっても評価されることが多いため、積極的にアピールしましょう。
選考では、マネジメントした人数・目標達成率・目標達成のために行った取り組みなどを具体的に伝えることがポイントです。
システムエンジニア(SE)についてよくある質問
システムエンジニアの選考では適性検査がある?
CABの正式名称は「Computer Aptitude Battery」で、日本エス・エイチ・エル社が提供している適性テストです。
論理的思考能力を測るためのテストであり、問題は「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」「性格検査」で構成されています。
対策としては、過去問を繰り返しとくことが有効です。
「CAB・GAB 完全対策 2025年度版」など書籍も出版されているので、チェックしてみてください。
「システムエンジニアはやめとけ」といわれる理由は?
「システムエンジニアはやめとけ」といわれる理由として、以下が挙げられます。
- 向き・不向きが大きい
- 学び続けなければならない
- 納期に追われることがある
論理的思考能力が求められるシステムエンジニアは向き・不向きが大きく、向いていない場合は仕事がつらく感じてしまいがちです。
また、新しい技術を日々学び続ける必要があるため、勉強が嫌いな人は学習の継続が大きな負担となってしまうでしょう。
論理的思考や継続的な学習に苦手意識を感じる場合は、エンジニア以外の職種を検討することをおすすめします。システムエンジニアの平均年収は?
「令和4年分民間給与実態統計調査|国税庁」によると、日本全体の平均年収は458万円であるため、システムエンジニアの年収は平均より高いといえます。
また、エンジニアはスキルアップやキャリアアップに応じて昇給が見込める職種であるため、経験を積んで平均以上の年収を狙うことも可能です。
システムエンジニアを目指す際に取得すべき資格は?
未経験からシステムエンジニアを目指す際は、まず「基本情報技術者試験」の取得を目指すことをおすすめします。
基本情報技術者試験の資格を取得すれば、システムやサービスの開発・運用に関する基礎的な知識があることを証明できます。
資格は企業に熱意や学習意欲をアピールする材料となるため、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
また、以下のような資格を取得するのもおすすめです
資格名 | 概要 |
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まとめ
システムエンジニアには向き・不向きがあるため、「自分に適性があるかどうか」をしっかりと考えることが大切です。
SEに向いている人の特徴
SEに向いていない人の特徴
また、転職について相談したい場合は「転職エージェント」を活用するのがおすすめです。
以下の転職エージェントは未経験者の転職支援にも力を入れているので、ぜひ気軽に相談してみてください。
【本記事で紹介した転職エージェント一覧】
サービス名 | 特徴 |
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