未経験からセキュリティエンジニアになる方法を解説！おすすめの勉強方法や資格も紹介

未経験からセキュリティエンジニアを目指す人におすすめのスクールおすすめTOP3

テックアカデミー	カリキュラムが豊富 受講後の無料転職支援あり
SAMURAI ENGINNER	オーダーメイド型のカリキュラムが魅力 現役エンジニアによるマンツーマンレッスン
TECH CAMP	未経験者に特化した実践的なカリキュラム ライフスタイルに合わせて学習期間を選べる

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに関する業務に特化したインフラエンジニアの一種です。

昨今はセキュリティ対策の重要性が高まっていることから、リスク管理のプロフェッショナルとしてのニーズがあり、高年収を目指すことも可能です。

ただし、セキュリティに関する高度な専門知識が求められる上、最新の脅威と対策方法を常に学ぶ必要があるため、未経験からの転職は簡単ではありません。

この記事では、未経験からセキュリティエンジニアを目指す人のために、学習方法や仕事の探し方を解説します。

エンジニア未経験からセキュリティエンジニアへの転職は難しい

セキュリティエンジニアは、セキュリティの専門知識と高度な技術が求められるため、完全未経験の状態から直接目指すのは難しいといえます。

サイバー攻撃への抑止機能として非常に重要な役目を担う職種であることから、即戦力を求められることが多く、エンジニア経験がないと採用には結びつきにくくなります。

未経験から転職したい場合は、初心者でも比較的目指しやすいネットワークエンジニアやサーバーエンジニアといった職種で経験を積み、インフラに関する知識を身に付けてから目指すのが一般的です。

【関連記事】未経験からネットワークエンジニアになる方法を解説！CCNA資格取得に強いITスクールも紹介

エンジニア経験者であれば転職しやすい

ITエンジニアとしての実務経験があり、ITの基礎知識やスキルが身に付いている状態であれば、セキュリティエンジニアを目指しやすくなります。

これまでの経験に加え、セキュリティ分野での活躍に求められる専門的な知識とスキルを習得することで、セキュリティエンジニアとして転職できる可能性は高くなります。

スキルがあれば高年収を目指せる職種のため、すでにシステム開発系やインフラエンジニアとして活躍しているエンジニアからのキャリアアップにおすすめです。

ITエンジニアの職種について詳しく知りたい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】ITエンジニアの種類を紹介！仕事内容・年収・転職難易度・将来性も解説

未経験からセキュリティエンジニアを目指す方法

エンジニア未経験者がセキュリティエンジニアを目指すなら、まずはシステムエンジニアやインフラエンジニアとしての経験を積むことをおすすめします。

関連職種からのキャリアアップを目指すほうが、完全未経験の状況に比べてスムーズに転職できる可能性が高いです。

方法１．ITの基礎知識やプログラミングを学ぶ

セキュリティエンジニアになるには、まずはIT全般についての知識やプログラミングから学び始めましょう。

学習サイトや書籍を利用して独学することも可能ですが、効率良く知識やスキルを身に付けるならば、ITスクールの利用がおすすめです。

講師からのていねいな指導を受けられるため、学習途中で挫折しにくくモチベーションを維持できます。

また、自分の目的に合ったカリキュラムを選ぶことで合理的な学習が可能になる上、転職を保証するコースもあることから、最短距離での転職を叶えやすくなります。

とくに将来的にセキュリティエンジニアを目指す人には、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアといったインフラエンジニアを目指すコースもおすすめです。

スクールの受講費はかかりますが、返金保証や国の給付金制度をうまく利用すれば、経済的負担を減らせるため、ぜひ活用してみてください。

エンジニア未経験者におすすめのITスクールはこちら！

【関連記事】エンジニアになるための勉強方法｜未経験者におすすめのスクールや独学向け学習サイトも紹介

方法２．IT・情報セキュリティ関連の資格を取得する

セキュリティエンジニアには、ITの基礎知識やプログラミングスキルのほかにも、幅広い知識が求められます。

セキュリティエンジニアを目指すにあたって知識を身に付けていくならば、以下のような資格の取得がおすすめです。

未経験からセキュリティエンジニアを目指す人におすすめの資格

資格	特徴	難易度※
ITパスポート	IT資格の入門的資格。ITに関する基礎的な知識を証明できる国家資格	レベル1
基本情報技術者試験	ITエンジニアの登竜門。システムやサービスの開発・運用に関する基礎的な知識を証明できる国家資格	レベル2
CCNA（シスコ技術者認定資格）	アメリカのネットワーク機器業界大手「Cisco社」によるベンダー資格。ネットワークエンジニアの登竜門的資格。	レベル2
情報処理安全確保支援士試験（SC）	情報セキュリティに関する知識・技能を証明できる。登録手続きを行うことで国家資格「情報処理安全確保支援士（登録セキスぺ）」の資格保持者として認定される	レベル4

※独立行政法人情報処理推進機構（IPA）が定める「ITスキル標準（ITSS）」に基づくレベル

資格の勉強は参考書・過去問などを使って独学もできますが、資格講座やITスクールを受講したほうが合理的に学べるでしょう。

資格は選考の際の大きなアピールにもなるため、ぜひ資格取得を検討してみてください。

方法３．教育体制が整った企業の求人に応募する

エンジニア経験者がセキュリティエンジニアを目指す場合は、業務未経験者を歓迎している企業の求人に応募するという方法もあります。

人材育成のための教育体制を整え、ほかのエンジニア職種からキャリアチェンジをサポートする企業は少なくありません。

研修後に教育担当者による継続的なサポートを受けられるケースも多いため、セキュリティエンジニアとしてのキャリアを始めるにあたって心強い味方となります。

自分のスキルレベルや希望条件に合う求人を効率的に探すなら、転職エージェントに登録して求人紹介を受けることもおすすめです。

未経験者向けのエンジニア求人が豊富な転職エージェントはこちら！

エンジニア未経験者におすすめのITスクール

未経験からエンジニアを目指す人におすすめプログラミングスクールの特徴・受講料金をまとめました。

いずれのスクールも、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」や、厚生労働省認定の「専門実践教育訓練給付制度」の対象となるコースを用意しており、受講料の最大80％が給付されます。

（※2024年10月時点）

【関連記事】おすすめのプログラミングスクールを比較！未経験向けや選び方も解説

テックアカデミー｜幅広い目的に対応

引用元：テックアカデミー

「テックアカデミー」は、現役エンジニアから指導を受けられるプログラミングスクールです。

「はじめてのプログラミングに挑戦したい」「未経験からWebエンジニアに転職したい」など、目的に応じたさまざまなコースを用意しています。

テックアカデミーには、受講後の無料転職支援や、経済産業省のキャリアアップ支援事業によるキャッシュバックなどもあるため、ぜひ活用してみてください。

無料の学習体験や相談を利用して、自分に合うかどうかを確かめてみましょう。

テックアカデミー｜基本情報

運営会社	キラメックス株式会社
受講形態	オンライン
対応地域	全国 ※Webエンジニア転職保証コースは東京での勤務が可能な人が対象
年齢制限	なし ※Webエンジニア転職保証コースは20歳以上34歳以下が対象
受講料（税込）	149,600円～
学べる言語	HTML/CSS、PHP、Java、JavaScript、Swift、Kotlin、C#、Pythonなど
受講期間	4週間～24週間

（※2024年10月時点）

テックアカデミー公式サイト

SAMURAI ENGINEER｜マンツーマンで学べる

引用元：SAMURAI ENGINEER

「SAMURAI ENGINEER（侍エンジニア）」は、専属講師によるマンツーマンレッスンに強みを持つプログラミングスクールです。

インストラクターやメンターによる学習サポートが充実しており、すべてのコースにおいていつでも質問や相談のできる環境が用意されています。

SAMURAI ENGINEERには、WebエンジニアとAWSエンジニアを目指せる2つの転職保証コースがあり、どちらも転職できなかった場合の全額返金保証が付いています。

将来的にセキュリティエンジニアになることを見据え、エンジニアとしてのキャリアを確実にスタートさせたい人は、ぜひ受講してみてください。

SAMURAI ENGINEER｜基本情報

運営会社	株式会社SAMURAI
受講形態	オンライン
対応地域	全国 ※転職保証コースは首都圏でフルタイム勤務が可能な人が対象
年齢制限	なし ※転職保証コースは満20歳から31歳が対象
受講料（税込）	165,000円～
学べる言語	HTML/CSS、Ruby、PHP、Java、JavaScript、Python、C#、Swift、Kotlinなど
受講期間	4週間～48週間

（※2024年10月時点）

SAMURAI ENGINEER公式サイト

TECH CAMP｜最短10週間で即戦力エンジニアを目指せる

引用元：TECH CAMP

「TECH CAMP（テックキャンプ）」は、エンジニア未経験者への手厚い学習サポートと転職支援が魅力のITスクールです。

実務とほぼ同じ環境で開発経験が積めるため実践的なスキルが身に付き、即戦力となるITエンジニアを目指せます。

学習期間は最短10週間の「短期集中スタイル」と約半年間の「夜間・休日スタイル」から選べ、ライフスタイルに合わせて無理なく学習を進められます。

上場企業から急成長ベンチャーまで幅広い企業への転職実績があるため、学習後には無料のキャリアサポートを受けてみてください。

TECH CAMP｜基本情報

運営会社	株式会社div
受講形態	オンライン・通学（東京）
対応地域	全国
年齢制限	なし ※転職保証を受けられるのは39歳まで
受講料（税込）	657,800円～
学べる言語	HTML/CSS、JavaScript、Ruby など
受講期間	10週間～6か月

（※2024年10月時点）

TECH CAMP(テックキャンプ)公式サイト

未経験者向けのエンジニア求人が豊富な転職エージェント

セキュリティエンジニアの経験がなくても応募できる求人を保有する転職エージェントの特徴・求人数をまとめました。

（※2024年10月時点）

【関連記事】おすすめのIT転職エージェントを比較！エンジニア向けに厳選紹介

ワークポート｜ポテンシャル採用を狙える求人が充実

引用元：ワークポート

「ワークポート」は、IT業界の転職に強みを持つ総合型の転職エージェントです。

実務未経験者でも応募可能なエンジニア求人を多く保有しており、教育制度の整った環境で学びながら働ける企業を見つけやすいのが特徴です。

経験者はもちろん、ポテンシャル採用を狙える未経験者向けの求人も多いため、エンジニア転職を考えているすべての人におすすめできます。

まずは完全未経験からインフラエンジニアとしての経験を積み、その後セキュリティエンジニアへのキャリアチェンジを目指す人は、ぜひ活用してみてください。

ワークポート｜基本情報

運営会社	株式会社ワークポート
公開求人数	約106,000件（※IT系求人数：約27,400件）
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
料金	無料

（※2024年10月時点）

公式サイトはこちら

リクルートエージェント｜豊富な求人数が魅力

引用元：リクルートエージェント

「リクルートエージェント」は、業界トップクラスの求人数を誇る転職エージェントです。

ITエンジニアの求人も充実しており、実務未経験者向けの教育体制が充実した企業を紹介可能です。

リクルートエージェントには、1977年の創業以来多くの求職者を支援してきた実績があり、未経験職種・業種への越境転職のサポートにも強みがあります。

キャリア相談をはじめ、求人紹介・選考対策・条件交渉などさまざまなサポートを受けられることから、エンジニア未経験でも転職活動を進めやすくなります。

また、エンジニア職種の経験があれば応募できるセキュリティエンジニアの求人も充実しているため、経験者にも非常におすすめのサービスです。

リクルートエージェント｜基本情報

運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	約476,000件（※IT系求人数：約103,800件）
非公開求人数	約238,000件
対応地域	全国＋海外
料金	無料

（※2024年10月時点）

公式サイトはこちら

doda｜利用者の口コミ評価が高いエージェントサービス

引用元：doda

「doda」は、転職エージェントとしても求人サイトとしても利用できる使い勝手の良いサービスです。

とくにエージェントサービスの手厚いサポートには定評があり、利用者から多くの支持を得ています。（参照：オリコン顧客満足度Ⓡ調査）

求人サイトとして利用する場合は、職種未経験者を歓迎するエンジニア求人を探して直接企業に応募できることから、自分のペースで転職活動を進めたい人にもおすすめです。

dodaでは、自社のITスクールでホワイトハッカーを育成する企業の求人も保有しているため、セキュリティ技術に興味のあるエンジニア未経験者はぜひ求人紹介を受けてみてください。

doda｜基本情報

運営会社	パーソルキャリア株式会社
公開求人数	261,000件以上 ※非公開求人を含む （※IT系求人数：約51,800件）
対応地域	全国＋海外
料金	無料

（※2024年10月時点）

公式サイトはこちら

セキュリティエンジニアに関するよくある質問

３０代～４０代の未経験者でもセキュリティエンジニアになれる？

30代や40代でもセキュリティエンジニアを目指すことは可能です。

ただし、ITエンジニアの経験がなければすぐに転職するのは難しいといえます。

IT業界は人手不足とはいえ、ポテンシャルを考えると年齢を重ねるほど不利です。

実際に転職保証コースのあるITスクールでは、対象年齢が30代までとなっているケースが多いことからも、40代の未経験転職のハードルの高さがうかがえます。

ITスクール	転職保証コースの年齢制限
テックアカデミー	34歳まで
SAMURAI ENGINNER	31歳まで
TECH CAMP	39歳まで

完全未経験からセキュリティエンジニアを目指すなら、まずはIT関連の知識やスキルを身に付け、関連職種での経験を数年積むことになるため、できるだけ早く学習を始めましょう。

セキュリティエンジニアの具体的な仕事内容は？

セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃や情報漏えいなどの脅威から、企業や組織のシステムを保護する職種です。

情報セキュリティ関連の仕事は、システムの企画・設計をはじめ、セキュリティ監査、脆弱性診断、デジタルフォレンジック、監視・運用など多岐にわたります。

セキュリティエンジニアの仕事

仕事内容	解説
企画・提案業務	企業のシステムにはどのようなセキュリティ対策が有効かを調査し、企画・提案する。 個人情報の漏えいを防ぐために、個人情報保護法に対応できるセキュリティソリューションが求められる。
設計・構築業務	企画や提案内容に基づき、設計・構築をする。 要件を満たした既製品がある場合、システムにマッチした製品を選定するのも業務の一環。 サーバー・OS・ネットワーク・クラウド関連など幅広い知識が求められる。
運用業務	構築したシステムを実際に運用するフェーズ。 セキュリティに関する機器やソフトウェアを導入して設定作業をし、テストしてから運用を開始する。 システム導入後の定期的な保守がおもだが、サイバー攻撃を受けた際は直接的な対処も行う。
サポート業務	企業のセキュリティ戦略を立案する際のサポートや情報セキュリティポリシーの策定を行う。 セキュリティの知識を活かしてコンサルティングを行い、企業のセキュリティ対策をサポートする。

（参照元：マイナビエージェント）

セキュリティエンジニアはIT企業だけでなく、金融・保険・メーカー・医療・コンサル・インフラなどさまざまな業界において活躍の機会があります。

そのため転職の選択肢が多く、業務によっては高年収を狙える職種といえるでしょう。

なお、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、外部からの攻撃や不正アクセスを監視し、インシデント発生時の対応を行う「セキュリティエキスパート（オペレーション）」の平均年収は558.3万円です。

セキュリティエンジニアの将来性は？

IT化やDX化が進むなか、今後セキュリティエンジニアのニーズはますます高くなると考えられています。

高度化・巧妙化するサイバー攻撃に対してセキュリティ対策を強化することは、一企業だけでなく社会全体を守ることにもつながります。

常に最新情報をキャッチアップし、あらゆるサイバー攻撃に対して対策を施せるセキュリティ人材へのニーズは高まっているため、セキュリティエンジニアの需要がなくなることは考えにくいといえるでしょう。

雇用動向を示す重要な指標の一つ「有効求人倍率（有効求職者数に対する有効求人数の割合）」を見ても、セキュリティエキスパート（オペレーション）は2.81倍と需要が高いことがわかります。（参照：job tag｜厚生労働省）

セキュリティエンジニアのキャリアパスは？

セキュリティエンジニアの先には、情報セキュリティの知識・スキルを存分に活かせるキャリアパスが多くあります。

所属企業によっても変わってきますが、プロジェクト全体を管理する役職に進むケースや、スキルを磨いてさらに高度な職種を目指すケースなどがあります。

（参照元：マイナビエージェント）

まとめ

未経験からセキュリティエンジニアになる場合、第一に初心者でも比較的目指しやすいエンジニアやプログラマーとしての経験を積んでから転身することが一般的です。

エンジニア職種の経験・スキルに加え、セキュリティ関連の知識を身に付けることで、セキュリティエンジニアへの道は開けるでしょう。

完全未経験からエンジニアを目指すなら、必要なカリキュラムを効率的に学べる上、就職サポートも手厚いITスクールを利用することをおすすめします。

（※2024年10月時点）

一定のエンジニア経験があるならば、社内研修でセキュリティ人材を育てる企業の求人に応募することも可能です。

セキュリティエンジニアの求人を効率的に探すなら、転職エージェントに登録して求人紹介を受けることをおすすめします。

（※2024年10月時点）